Atletico Tokyo～アトレチコ東京～

本日は全てではないがテレビで３試合を観戦。

日本－バーレーン
PSV－Feyenoord Rotterdam
Man City-Man United

まぁ日本戦はみんな見てたと思うので、やっぱり
いろいろ自分なりの分析を書いてみようと思います。

「日本は相変わらず中東を舐めてかかってしまった。」
これがまず率直に抱いた私の感想。
日本を相手にバーレーンが敷いた布陣は、日本の封じ方の
お手本のようなものだった。
（これはW杯予選でオマーンがやったこととも似ていた）
それは何か。
一言で言えば「ポイントを潰すこと」である。
日本はチャンスがあったように見えただろう。
特に埼スタで観ていた方はそう思うかもしれない。
しかし日本が放ったシュートのほとんどは
「打たされていた」ものだということを認識しなければならない。
肝心なところでシュートコースを全て潰されているのだ。
コーナーキックからのボレー（誰だったかな？）も
前半の終わりの達也のシュートも、
後半の茂庭のシュートも、ハイライトをよく見ればわかる。
DFが壁になってあのコースしかシュートが打てなくなっているから。
惜しいようで惜しくない。
しかし、ここに日本の最大の弱点があるのだが、
スピードでは時にどうしようもないような数の力は
個人技なしではなかなか打開できるものではない。
しかし達也だろうが高松だろうが大久保だろうが、
それこそ平山だろうが、今の彼らに個人技でこれを打開できる力はない。
（と、こんなことを書いていたら今get sportsでも
　似たようなこと言ってた。笑）
ちなみにA代表オマーン戦ではその潰されたポイントは
両サイドだった。ビデオを見ればわかるけど、
必ずそこを突こうとすると２人でマークに来られてしまった。

日本は引いた相手に弱いと言われて久しいのだが、
自分の考える日本最大の問題は、そういった問題に対し
何の対策も見出せない戦術の組み方にあると思う。
これは完全に山本監督に責任がある。
彼は今の成績に評価されている反面、
Jリーグのサポーター（私もだが）に叩かれている。
それは代表をあまりに拘束しているからだ。
山本氏はここまで19ヶ月かけてチームを作ってきたにも
かかわらず、今予選に向けて1ヶ月の合宿を組んでいる。
選手の所属Jリーグチームから見れば、これは
「ふざけるな！！！」の一言に尽きる。
（実際に言ってなくても内心は間違いない。
　実際言った監督やフロントもいるけど）
何しろ自分のチームのキャンプに参加できないから、
彼らは戻ってきても戦術になじませる期間がないのだ。

話がそれてしまったが、チーム作りにも
これだけの時間をかけてしまった山本氏には、
それにもかかわらずたちどころに変わる状況に対応する力が全くない、
ということを今日も実証してしまったのだ。
ちなみにこういう面においてはトルシエ氏は優秀だし、
Jリーグでは鹿島の監督、トニーニョ・セレーゾが
抜けている。
日本人監督にはなかなかこの力を持った人物がいないのが
現状だ。（野球なら野村克也がいるのだが･･･）

ともかく、トラブル続出の日本、黄色信号である。

（ちなみにFC東京サポの私にとっては敗退してくれた方が
　彼らが五輪で抜けなくていいと思ってしまったり。
　はい、私は非国民です。）

最後に、
こんな後味悪い試合の後で、２試合観戦。
しかしマンチェスターダービーは熱かった！！
CITYが大虐殺を見せてくれました。
ロビーファウラーやシンクレア。
そして最後のライト・フィリップスのスーパーゴール。
Man Unitedはもう今シーズン終わりでした。
シルベストルも、ブラウンももう
穴があったら入りたい状態に我を見失ってます。


追記。
何人かの日記を読んで気づいたことがあるので
ここで書いておきます。
なんかバーレーンの遅延行為に批判している人が
多いみたいですが、自分はあの遅延行為は当然だと思いますし、
むしろ「うまいなあ」とすら感じました。
むこうだって必死で勝とうとする。
そりゃあ腹は立つかもしれませんが、日本だって
本当に勝ちたいのならその位の心理戦を、あれをもっとやるべきだし、
レフェリーとの付き合い方も学ぶべきです。

「そんなことはせず、フェアに勝つ」ことを望む人は多いと思いますが、
いつからそんな日本は偉く言えるほど強くなったのでしょう？？？
日本はまだまだ勝ち方を知らない国です。
実際世界では50～40位くらいの強さです。
メディアが勘違いしているのが一番困りものですが･･･