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ミリオンダラー・ベイビー(DVD) ◆20%OFF!監督 クリント・イーストウッド DVDで鑑賞 少しあらすじ 老トレーナー、フランキー(イーストウッド)は23年来の付き合いとなる雑用係のスクラップ(モーガン・フリーマン)と古いジムでボクサーを育成している。 有望株のウィリーは、教え子を大事に思う余りタイトル戦を先延ばしにするフランキーにしびれを切らして別のマネージャーの下へと去り、タイトルを獲得する。 そんな折、フランキーのジムに女性ボクサー、マギー(ヒラリー・スワンク)が現れる。マギーはフランキーの指導を乞うが、昔気質のフランキーは女のボクサーを認めようとしない。だが連日ジムに通い詰めるマギーの素質にスクラップが気づき、やがてフランキーも彼女にアドバイスを与えるようになる。 感想 物語の半分以上は、マギーがしだいに強くなっていく過程を描いている。マギーは全く負け知らずに勝ち続けるので、「女性版ロッキー あっさりタイプ」といった感じであまりドラマチックではない。ボクシングシーンも「あんな大振りじゃ当たらんやろ」と突っ込みたくなるところがある(「ロッキー」の方にもあるけど)。それでも魅せてしまうのは3人の演技がすばらしいからではある。 育った家庭の貧しさ、貧しさゆえの心の荒廃、そこから抜け出したいという執念がマギーを支えている。フランキーはアメリカでは少数派のアイルランド系でカトリックの信者である。少し乱暴に言えばボクシングというのは貧困と格差が生み出したスポーツなのだと思う。別にボクシングを暗い世界に押し込めようというのではない。そこから華やかな世界に飛躍できる可能性こそがボクシングの醍醐味なのだから。 マギーは海外遠征に出るほどに活躍し、フランクがゲール語でつけた「モ・クシュラ」というニックネームで呼ばれ人気を得る。そしてタイトル戦での事故から物語は一変する。 生命の尊厳という深いテーマである。生命の尊厳というと直接的に問題になるのは死の瞬間のことだけど、そこに至る生命のプロセスの方が圧倒的に重いもの。 この作品も答を提示してはいないが、考えれば考えるほど深い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.11 19:38:17
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