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カテゴリ:読書
映画「オーバーフェンス」が良かったので、佐藤泰志の原作を読んだ。(「黄金の服」所収 小学館文庫」)
文庫で90ページほどなので映画にすれば中編になるだろうと思うが、読んでみると映画はずいぶん原作を変更していることがわかる。原作のファンが映画を観たらどう思うか心配になるほどだ。 映画化での大きな変更点は蒼井優演じるヒロインの人物設定で、同じ短編集に所収の「黄金の服」の登場人物のキャラクターを被せている。 その変更された脚本と蒼井優の演技で映画として厚みのあるものになっている。 原作は佐藤泰志にしてはおそらく珍しい、爽やかな読後感のある作品だが、むしろ映画の方が佐藤泰志らしく仕上がっているとも感じられる。 原作と映画は全く別物と思って味わうのが正解なのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.01.28 07:01:53
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