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カテゴリ:旅行 大分県
豊後竹田市 キリシタン礼拝堂・岡城跡
大分県竹田市は熊本阿蘇と大分市の中間地点に位置します 小さな昭和の街並みが広がります、駅舎もレトロな造り ![]() 竹田市は大分市(府内)のキリスト教会設立(1553年) の翌年に他の地域に先駆けて竹田でキリスト布教活動が 始まったキリシタン・南蛮文化の聖地 ザビエルが鹿児島に上陸したのが1549年なのでかなり 早い時期からキリスト教が広まった ![]() 竹田にある岡城城主の志賀親次(ちかよし)もキリシタン 府内(大分)大友宗麟の孫 ![]() 華麗なる一族 大友宗麟、毛利家、細川家すべてに繋がりあり ![]() サンチャゴの鐘(国重要文化財)実物 サンチャゴ病院1612の文字が書かれています 1603年にコレジオ(神学校)の院長メスキータ神父 が現在の長崎市に開設した施療院にあった鐘。 なぜ竹田につたわったかは不明。 ![]() 異相地蔵 キリシタンであった武家に伝わるマリア地蔵 通常の地蔵とは違い首が傾いていたり足先が 出ている ![]() 禁教時代の和紙の踏絵 ![]() 古民家から発見されたマリア像(時代不明) ![]() 聖ヤコブ石造(複製) 現在の所有者が昭和36年に岡城西の丸下の谷に いたものを発見「サンチャゴの鐘」と一緒に 明治まで岡城内に隠されていたという一説もある 詳細は現在も不明 ![]() 禁教令が発令され特に島原の乱以降は厳しい弾圧 が全国で行われたがここ竹田では ![]() 洞窟礼拝堂に向かいます 上級武家屋敷を抜けた先にありました ![]() 街はずれの路地を少し山側に上った所 ![]() 100mくらい登ります ![]() 白い格子状が礼拝堂 下の穴には山水が流れています この水を使用して洗礼の儀式も行われていたと言われる ![]() 江戸時代から400年間この洞窟は存在していました ルイス・フロイスの報告にも竹田の岡城城主であった 志賀親次(洗礼名ドン・パウロ)もキリシタンを庇護 して多くの信者が竹田で生まれた。 洞窟内には祭壇も設置されている ![]() 横には大きな穴が掘ってありここで集会が行われていた 20人くらいは入れる大きさ ![]() 洞窟の構造様式は14世紀頃のローマに建てられた 洞窟礼拝堂に良く似ている。 このような歴史的にも重要な洞窟があるにも関わらず 竹田の街にはカトリック教会やこの頃からのキリシタン の方がいないと言います。長崎や五島列島、平戸の地域 では隠れキリシタンや潜伏キリシタンが存在して今でも 多くの信者が存在し、その地域にはお寺や神社より教会 の方が多い、その理由を資料館の方に聞きましたが詳しく は分からないようです。 ![]() キリシタンの城主がいた岡城へ ![]() 稲葉川と白滝川の間に築城された岡城は高い総石垣 の「難攻不落の堅城」と言われました ![]() 戦国時代には守護大名であった志賀氏(キリシタン) が納めていたが江戸時代には中川氏が明治になるまで 277年間城主としてこの地を治めます。 ![]() かなり広い敷地で自然の川を堀として利用 険しい山の上にさらに高い石垣を作っった。 ![]() 石垣が当時のまま 天守閣などは再現されず ![]() 天守閣跡 景色は良いですが柵がないので危険 ![]() この地の出身である滝廉太郎 名曲「荒城の月」はこの岡城がモデルと いわれています。 ちなみに銅像の後ろが怖いくらいの断崖絶壁 ![]() 岡城に続く道は舗装してありますが 両サイドの石垣は当時のまま ![]() 外側の塀には20cm感覚で穴が開いています 戦の時にはさらに高い壁を作る為だったのか 旗などを差し込む穴なのか、案内所で聞きましたが 分かってないそうです。 ![]() 広瀬神社 広瀬武夫もこの竹田出身 武夫の死後10年後の昭和10年に創建されました 海軍軍人、柔道家であった広瀬は竹田に生まれ 西南戦争で生家が被災、飛騨高山に転校 海軍に入隊し広島の江田島で訓練 柔道では講道館で嘉納次治五郎に学ぶ また海軍では「坂の上の雲」で有名な秋山真之 とも兵学校で同室でした。 日露戦争時に部下救出時に戦死を遂げる 軍神として神格化された人物 ![]() 竹田市歴史文化館 ひときわ立派な建築物、古い町並みの中では かなり目立つ建物は建築家の隈研吾氏の設計 ![]() 中には隈研吾氏の代名詞である竹や木を多く使っった やさしく大胆な造り。 大宰府天満宮の山道にあるスタバのお店にはびっくり しました。 ![]() 大宰府天満宮のスタバ(以前訪問時) ![]() スタバ店内(以前訪問時) ![]() 竹田市はキリシタン礼拝堂を訪問するだけの予定が 見どころが多く有り有名人の多く輩出した街でも ありました、城下街の街並みを今でも残す雰囲気 のある街でした。阿蘇や湯布院からも近く次回は もっと時間に余裕をもって訪れます。 次は大分市に向かいます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.04 06:46:32
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