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カテゴリ:加害者との対峙
今日から春の全国交通安全運動が始まります!!
4月6日~15日です。10日は交通事故ゼロを目指す日です!! 一昨日のことです。4日はさえりんの月命日。2年10ヵ月。 主人と私は朝8時過ぎ現場へお花を供えに行きました。 加害者の運送会社の花はまだありません。(翌日主人が見たら花はあったそうです)そして昨日はコーラのフタをあけて中身を少し減らしたものを供えました。この状態でも持って行く人がいるのか、様子を見ようと思います・・・(;'∀') 一昨日の午前10時、加害者は先月に続き我が家へ2回目の謝罪へ来ました。 先月と同様、加害者は旦那と2人で礼服で我が家へ来て私に花を渡しさえりんの仏壇へお参りしました。私は心の中でさえりんはこの加害者のことをどう思っているのだろうか??さえりんは自分をあの世へ送ったことを、今も恨んでいるのだろうか??私にどうしてほしいと望んでいるのだろうかと漠然と考えていました・・・ お線香をあげ終わった、加害者と旦那はこちらを向いて座りました。 今回はまず主人に振りました。 私が小声で(事故現場が歩車分離式信号機に変わったことを話して)と言ったので、主人が加害者に向かって言いました。「あれから事故現場へ行ったのか??」 加害者は「行ってません!!」 主人「はーーーー???なんで行ってないんだ!!あんたが紗愛理を殺した場所だぞ!!歩車分離式信号機に変わったことは見たのか???どう感じた???」 加害者「もっと早くこうなっていたら・・・・・」 主人は激しく怒りました!!!! 「バカ!!ふざけるな!!!!誰のせいでこうなったと思うんだ!!!あんたが不注意で紗愛理を殺したからこうなったんだぞ!!!!それもあの大きな交差点を歩車分離式信号機に変えるためにどれだけの方々が尽力して、どれだけ大変だったのかわかるか???それを他人ごとみたいに言うんじゃないぞ!!!!」 加害者「申し訳ありませんでした・・・」 加害者は主人がカメラで録画していることを「何故カメラで撮るんですか??」と言ったので主人がまた怒りました。「俺がどうしようと勝手だろう!!どうしてあんたに文句言われなきゃいけないんだ!!あんた本当に反省しているのか??それが謝罪に来た者が言う言葉か??反省の様子が少しも見えん!!」 主人は怒って私に「俺に喋らせるな!!余計にムカつくだけだから!!」と。 それから、私が先月からずっと悶々としていたことを聞きました。 私「先月謝罪に来た帰りに、私は紗愛理のミニアルバムをお見せしました。あなたはそれを見て『かわいい』と言いました。でも、そのあなたの言葉と態度に物凄く違和感を感じて1ヵ月間ずっと悶々としていました。もしも、私があなたの大切な子どもを轢き殺した加害者でその子のアルバムを見た反応が『かわいい』だったらあなたはどう思いますか??そのかわいい子の命を奪ったのは誰なのか??『かわいい』と言ったのはまるで他人事だと思っているから出た言葉ではないですか??私はあなたという人間の神経を物凄く疑いました!!どう思いますか??」 加害者「申し訳ありませんでした。うかつだったと後で反省しました」 加害者の旦那「帰りの車中で自分が妻に注意しました。あの言葉はおかしいぞと」 私「旦那さんに指摘されるまで、あなたは自分がおかしなことを言ったとは思わなかったんですか??」 加害者「・・・はい。申し訳ありませんでした・・・」 加害者「こんな私は死んだ方がいいですか??本当は紗愛理さんを轢いた日からずっと死にたかった、ずっと坂田さんたちに申し訳なかったと悔やんでいました」 私「そんなの私の方が死にたかったです!!!あなたに紗愛理を轢き殺された日、通夜葬儀・事故の処理手続きなど母親としてやるべきことが全部終わったら紗愛理の後を追おうと思った。でも警察の事情聴取であまりの無神経で他人事な態度に激怒し紗愛理の無実を証明するまで死ねないと思った!!次に執行猶予付き判決が出た時も本気で死のうと思った!!あなたを轢き殺して私も死のうと何度も思った!!でも死ねなかった!!物凄く悔しいけど、あなたを殺すことも出来なかった!!」 加害者「殺して下さい!!死にたいです!!刑務所にも入りたかった。自分の罪が許されたいなんて思っていない。死んでお詫びしたかった!!」 主人「それは卑怯だぞ!!死んであんたはラクになるかもしれないけど、ただ逃げて責任を放棄するだけだ!!本当にお詫びしたいと思っているんなら、逃げずに生きてこの世で一生かけて償うのが人間だろ!!」 加害者「そうです・・・でも、どうやって償ったら良いのかわからないんです。紗愛理さんの命を奪った罪は一生背負っていくつもりです。あの日からずーっと胸の奥が苦しくて一生忘れません。死ぬまで抱えていきます・・・」 私「そんなの当然です!!紗愛理をあなたに殺されたこと、私たちは一生許すことなんて出来ません!!そして、共に地獄へ落ちるまで、あなたを恨み続けます!!だから、途中で自分だけあの世へ逃げるなんてそんな卑怯な事は絶対に許しませんよ!!私だって死んだ方がどれだけラクかわかりません!!それでもどんなに苦しい道でも、生きていくんです!!生きたくても生きられなかった紗愛理のために!!私は今、ボランティア活動をしています。それは紗愛理に導かれたからです!!『人の役に立ちたい、人のために働きたい』と一生懸命に生きていた心優しい紗愛理のために、私もそういう生き方をしていくと決めたんです!!あなたもどうやって詫びたらよいかわからないなら、人の役に立つ生き方をしてください!!それがあなたが殺した紗愛理に対してのせめてもの償いです!!これから先もずっと死ぬまで一生償い続けるのです!!その償い方は自分で見つけて実行するのです!!『お空の紗愛理がもういいよ』って許してくれるまで・・・」 加害者「はい、自分で見つけます。一生償い続けます」 私「人の役に立つ生き方が見つかったら、報告して下さい!!」 その後は、運送会社の対応の不満や、加害者養護の司法や世間の「加害者も轢きたくて轢いたわけじゃないんだから事故だから仕方ないよね」という風潮に守られるから、加害者が自分の犯した罪に向き合わないんだと世の中の矛盾を話しました。それは、加害者に話してもどうしようもないことは百も承知ですが。 加害者は先月私が出した宿題の感想文を便せん2枚書いてきました。 私は次はもっと激しく私の想いが書いてある、民事裁判で提出した『陳述書』を渡しました。「このA4用紙7枚半ある私の想いを読んで、感想文をしっかり書いてきなさい」と言いました。最初は原稿用紙8枚と言いましたが、旦那が不服を言ってきたので私は「あなたの書きたいだけでいいですよ。それであなたの誠意が分かりますから」と言いました。 それで気付いたら11時半。1時間半みっちり加害者と対峙し帰って行きました。私はものすごく疲れてしまいました。主人だって一緒です。加害者も旦那も疲れたと思うます。それでも、やっぱり私は諦めることは出来ないんです!! 私たちが「もうあんたの顔も見たくないから来ないでくれ!!」と言ってしまえばラクかもしれませんが、それでも悶々とする気持ちは少しも晴れることなんてあるません!!紗愛理が元気な姿で帰って来ない限り!! そして、もう来ないで!!と言ったら喜ぶのは加害者だけです。行きたくもない謝罪に行かなくて済む大義名分ができるんだから!!そんな加害者にとってラクをさせてやりたくなんてありません!!だから私たちは、これからもどんなに疲れても身も心も削ることになっても、加害者としっかり向き合い続けるのです!! 加害者と、共に地獄へ落ちるまで!!共に人世のお役に立てるまで!! そして私も、加害者も、さえりんが認めてくれるような生き方ができるまで!! (さえりん14歳の時 家族全員沖縄旅行part10) ![]() 私たちも加害者が罪の意識も何も持っていないとは思っていません!! でもその意識の重さが、遺族の私たちとは雲泥の違いがあるんだと思うんです!!余程のことがない限り、その意識の違いは埋まることはないのかもしれません!!これが殺した者と、殺された者の遺族との間隔の相違です!! これはいじめと似ているのかもしれません。いじめた者は多少の罪悪感は持ったとしてもすぐにいじめた事実は忘れてしまう。でもいじめられた者はその悔しさ憎しみは一生死ぬまで忘れることが出来ません。交通死亡事故はそのもっと酷い状態です。殺ろした者と、殺された者の意識の違いと感覚のずれはこうしたところから生じるのです!! そして、みなさんも自分がその立場になってみないと、想像もできないことかもしれません。客観的に他人事としてなら、なんとでも綺麗ごとが言えると思います。 いつも温かいコメントありがとうございます ![]() さえママへのメールはこちらから にほんブログ村、応援おねがいします!! この「さえりんの部屋」を一人でも多くの方に読んでいただき、 交通死亡事故で悲しむ人がもう増えませんようにと心から願っています!! さえりんをクリックしてください!! ![]() にほんブログ村 さえパパの「可愛いさえりん1分間動画💛」ぜひ見にきてね!! さえりん動画はこちら ![]() ![]() 会の活動内容をお知らせするのにあたり、LINEの公式アカウントを作りました。 よろしければ以下のリンクから友達登録してね❗ https://lit.link/aichinijiirokai お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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