『レーナ・マリア』学習まんがスペシャル:小学館
偉人伝に出てくる「障碍者」と言えば筆頭はヘレン・ケラー、次いで中途失聴のベートーベン、中途難聴のエジソンくらいだろうか。勿論「発達障害者」疑いを含めれば膨大なリストになろうが、それはまた別の話である。スペシャルという意味は、障碍者、ということもあるかもしれないが、これが現在進行形の物語であるということだ。マザー・テレサの伝記も、取材当時はまだ生きておられたとはいえ、最晩年に近かった。一方レーナは不具と同い年である。いわゆる「偉人伝」というのは大体において故人が対象だから、学習まんがとはいえ、異例中の異例だ。けれど学校の図書館から借りて読んできて、ううむ、と唸ってしまった。彼女に対抗できるのは、日本では乙武洋匡君ぐらいだろう。多才である。生まれながらの三肢の欠損にもかかわらず、水泳でパラリンピックに出場し、ゴスペルをうたい、ピアノを弾き、絵を描く。たいていのことは1人でできる。それにしてもスウェーデンは障碍者先進国だ。羨ましい。結婚されたそうだが、今も幸せに暮らしておられるだろうか。【中古】 レーナ・マリア 障害をこえて愛と希望を歌い続ける女性シンガー 学習まんがスペシャル/あべさより(その他),菅谷淳夫(その他) 【中古】afb