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2023.10.29
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プロのつぶやき1234「怪物に出会った日~令和版 現代落語論」

カード払い用ネットショップ ​http://sakamotocoffee.shop/​ おかげさまで毎日常連のお客さまにご利用頂いています、PayPay払い、Amazon pay払いも使えるようになりました。

朝昼晩と過ごしやすい陽気になっています・・・先日コーヒー商社の担当営業が来て、試飲の「アフターダーク」出したら・・・お替わりリクエストされて、プロが「美味しいですね~」と一般のお客さんになって、ご機嫌でした。「アフターダーク」は自分でもかなり気に入ってますので・・・。

食欲の秋とばかり・・・サンク・オ・ピエ、秋のコースを堪能し、次週は食事会仲間が予約の取れない焼肉店を予約してくれて・・・武蔵小山まで行ってきました。

焼肉はそんなに詳しくないのですが・・・いくら食べても食べられる美味しい肉で、特に最初に出てきたキムチがすごくて、発酵食品の美味しさ全開で、きれいな酸味には驚きました、しかも品の良い味わい・・・毎晩お気に入りの沢庵食べてますが・・・真っ当な漬物は共通していますね。

そんなこんなで・・・楽しみにしていた井上尚弥チャンプを書いた「怪物に出会った日」が届きました。

日本ボクシング最高傑作と言われる井上チャンプの何が凄いのかを、闘い敗れた10人の選手のインタビューで書かれています。まぁ、帯の「その拳は絶望の味がした。」が全てを伝えていると思いますが・・・。

どきどきしながら三分の一ほど読んだら・・・次の日「令和版 現代落語論」立川談笑著が届きました。

「現代落語論」と言えば談志師が1965年29才で書いた本で、この時10才でしたから流石に後追いで20代で読みました。1985年には「あなたも落語家になれる-現代落語論其2」これも夢中で読みました。

どきっとするような鮮やかな表紙をめくると、高座の金屏風を思わせる装丁・・・そして表紙カバーを外すと白黒で談志師と談笑師・・・お見事。因みにサインが書かれていますが・・・談笑師のサインはコロナ前に国立演芸場でもらいました・・・その時名前を聞かれて・・・「親不孝の孝です」と言ったら、なんと師匠が一瞬吹いて、プロを吹かせたのは密かな自慢です(笑)

伝統芸になっていた落語をこのままでは能狂言の道に進んでしまうと・・・「伝統を現代に」と掲げ・・・さらに平成・令和と進んだ今の「現代落語論」を毎月独演会に通っている談笑師が書いたので・・・楽しみが止まりません(笑)

広瀬和生さんが書いた副読本が付いてきて、中江有里さんとの対談が最後にあって流れが素晴らしいんです。中江有里さんは以前児玉清さん司会のBSの週刊ブックレビューで知りましたが・・・対談できて羨ましい(笑)

広瀬和生さんは・・・落語とは目の前の観客に語りかける大衆芸能であり、目の前というのはライブであることと、同じ時代を生きていると・・・その二つの本質があると・・・そして、その二つの本質を忘れて、1990年代は落語が衰退していったと。

落語はいつの時代も聴き手にとって身近でリアルだった・・・落語は古典芸能ではなく、現代人のためのエンターテイメントであったと。

戦後昭和29年以降高度成長期にどんどん日本人の暮らしが変わっていったのです。そして、評論家や作家たちが伝統芸能としての古典落語と新作落語の線引きをしていった。

文楽志ん生圓生といった昭和の名人がいて彼らはその時代にあった自分の落語をこしらえた・・・次の世代にも談志志ん朝小三治圓楽といった人々が今の古典落語を創らなければならないと意識して自分のスタイルを作っていったわけです。

この辺はリアルに体験しています。

だが、大半の凡庸な落語家は昭和の名人の劣化コピーを披露するばかりで、1990年代に寄席はアンダーグラウンドな世界になってしまいました・・・なので寄席には全く通わず、独演会ばかりになって、今でも寄席にはほとんど行きません。

だが、談志は寄席の外側の世界で闘いを繰り広げ・・・志の輔、談春、志らくといった優秀な弟子を育て・・・志の輔らくごで落語マニアとは違うファンを増やし、談春は2000年代の落語ブームを牽引し、志らくはTVの世界に打って出たわけです。

志の輔師はもう30年追いかけていて・・・正月の志の輔PARCOは無事チケット取れました、第一回から通っています。談春師も20年通ってますね。この10年は談笑師が一番多いです。

落語は年寄り向けの古臭い芸能じゃない・・・現代人のためのエンターテインメントなのを高座で証明してきました。

それに続いたのが談笑である・・・古典落語の本質を鋭く分析して古典の演目を観客にグッと近づけ・・・その理論と実際の落語の解説と映像をリンクさせているので・・・これまた楽しみが止まりません。

伝統を現代に・・・これはこーひーにも通じるテーマで・・・さかもとこーひーは独立した時からホームこーひーを届けていますが・・・スペシャルティコーヒーとの出会いで、手にした素晴らしい素材を平成・令和の日本の暮らしにどう届けるかが大きなテーマになっています。

昭和のまだ畳が当たり前で茶の間で飲むコーヒーから、畳の部屋が無くなっている今の時代のコーヒーへ・・・ちゃぶ台の和食が当たり前だった時代から和洋なんでもありのテーブルとソファの食卓の時代へと・・・コーヒーは大衆むけの嗜好品というのが本質の一つでしょう。

これから「令和版 現代落語論」を読み始めます。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。






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Last updated  2023.10.29 09:09:38
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岡田昌徳@ Re:プロのつぶやき1223「27歳で最初の独立」(08/13) 色々あったけど、純粋に懐かしいですね!…
はじまりの春@ Re:「はじまりの春」(03/23) はじまりの春の知りたいことは、089624445…
ハンサムクン3714@ Re:プロのつぶやき1040「技術と成熟」(02/02) はじめまして。勝手に訪問させて頂いて、…
Mikye 市右衛門@ Re:プロのつぶやき896「ターナーのペアリングレポート」(04/23) ブログ読ませて頂きました。今度お伺いし…

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