テーマ:今日のコーヒー(5073)
カテゴリ:スペシャルティコーヒー
プロのつぶやき1235「令和版・現代こーひー論」 カード払い用ネットショップ http://sakamotocoffee.shop/ おかげさまで毎日常連のお客さまにご利用頂いています、PayPay払い、Amazon pay払いも使えるようになりました。 11月に入りましたが・・・なんと昼間は25℃超える毎日です、朝晩は過ごしやすいです。 最近さかもとこーひーを使ってくださっている本八幡のアンジュールカフェさんに通って・・・チーズオムレツと自家製パンのランチしたり、ピザトーストだったり、ハムオムレツだったり・・・そして元々パティシエの修行した店主さんが作るケーキサンマルクやクッキーでお茶したりして・・・アンジュールカフェさんのテイストを感じてきました。 さかもとこーひーの「エスプレッソNo6」を使ってラテやドリップコーヒーを淹れてくださっているんですが・・・「エスプレッソNo6」をベースにして、もう少しオムレツやピザトーストやケーキにぴったりと合うテイストにしたいと思ってました。 そして新しいブレンドのサンプル作って・・・オペラと一緒に合わせてみました。「エスプレッソNo6」よりも少し華やかでキレの良さを出したので、美味しいオペラにぴったりで・・・ひと口毎に新鮮な美味しさを味わえて、即オリジナルブレンドに決まりました。(次のご注文から新しいオリジナルブレンドになると思います。) オペラはコーヒー使いますし、ティラミスもコーヒー使いますから・・・この新しいブレンドを使ってくれたらケーキもコーヒーもグッと引き立つと思います・・・こういうのはとっても楽しい仕事です。 (腕の良いパティシエさんでもコーヒーのことは門外漢なので、インスタント使ったり、クオリティのいまいちなコーヒー使ったりですので、残念だと常々感じています。) そんなこんなで・・・先週取り上げた「令和版 現代落語論」(立川談笑著)が日に日に身に沁みてきました。 戦後の経済成長で時代が昭和・平成・令和と進み、衰退成熟し・・・暮らしも価値観も変わってきています。落語は江戸・明治・大正・戦前戦後といつの時代も聴き手にとって身近でリアルだったんだと・・・落語は古典芸能ではなく、現代人のためのエンターテイメントであったんだと・・・そして、伝統芸能であり大衆芸能だったんだと。 それが昭和40年代50年代に大きく時代が変わって・・・名人の古典落語の劣化コピーばかりになって寄席に人気がなくなっってしまったと・・・そこで29歳の談志師匠が「現代落語論」で・・・このままでは伝統芸能の道を辿る、大衆芸能としては滅びてしまう・・・と書き、実際50年経って、談志師やその弟子・孫弟子や他の流派の若手たちが時代にリアルな落語に仕上げてきて今の盛んな落語界になっていると実感しています。 (実際、昔お客は男ばかりだった時代から最近は女性客が当たり前に多いですし、女性の落語家も増えていて、それもリアルです。) そもそも美味しいもの好きで、味の仕事を目指していた坂本がコーヒー・紅茶を専門としてきたのは・・・フレンチや和食、ワイン等は突き詰めていくと(オタクな性格なので)自分の暮らしとはかけ離れた高級な仕事になってしまうということが理由の一つにあります。(まぁ、今はフレンチでもワインでも和食でも素晴らしいものが身近になってきたものもありますが・・・。) 先日、さかもとこーひー開店当時からの常連さんで、さかもとこーひー本店に移転して以来15年間ウエルカムフラワーをアレンジしていただいているアトリエベアグラスの笹原先生と話していて・・・「手の届く贅沢」「家庭人の花」というテーマでアトリエを30年やってきたと聞きました。 さかもとこーひーも暮らしの中のこーひー・紅茶として30年40年やってきたのですが・・・それは「大衆むけの嗜好品」と言えるなぁーと思ったのです。 「大衆芸能」と「大衆むけの嗜好品」・・・チケットが安いとか、こーひーも必要とする人には手が届く価格です・・・気取らず身近な楽しみで大衆的です。 紅茶もアフタヌーンティーとかイギリスのエスタブリッシュなスタイルもありますが・・・紅茶の店テ・カーマリーの時から高級感よりも気取らず身近な紅茶の魅力を伝えてきています。 こーひーもマニアックにならず、淹れ方も気軽に、しかししっかりとしたクオリティやテイストで・・・こーひーだけでも、朝食でも、お菓子と一緒でも、食後でも・・・一人でも家族とでも友達とでも・・・そんなことを大切にしてきましたが・・・なんだか「令和版 現代落語論」から伝わってくる談笑師の落語と重なっているなぁーと思っています。 談笑師は落語を「心のデトックス」と言っていますが・・・こーひーも栄養摂取とは関係ないので「心のデトックス」に通じるかなぁーとも思っています。 そして談志師が晩年唱えていた「江戸の風」・・・「富士と桜と米の飯」日本人が無条件で好きなものの例えですが、そこに感じる、心を震わせる何か・・・いくら時代が変わっても内容が現代でも、心が安らぐ何か、古い時代からの「つながり」を感じることで心がふわっと楽になるとしたらそこに現代における落語の存在価値があるのではないかと仮説と言いながら・・・談志師がこだわった「江戸の風」の正体もまたそこにあるはずだと・・・。 こーひーや紅茶、お茶でお茶をするひとときにもそんなふわっとする安らぎを感じてもらえたら、この仕事50年してきてよかったなぁーと思っています。 さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.11.05 09:02:28
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