英語学習中級者が英語のウェブページを割とサクサク読む方法
”中級” を、高卒程度の語彙と文法に習熟している人であるとすると、かなりの大人がこれに該当するだろう。しかし、中級から上級に上がるのは なかなか難しい。最大の壁は語彙だろう。会話の67%は100語で成り立っており、中高でやる基礎単語の3000語で、読み書きに必要な語彙の約85%はカバーできる、と言われているそうだ。しかし、一般の英語の小説などを98~99%カバーするには、1万4000~1万5000語くらいの語彙が必要らしい。つまり、日常会話で ほとんど使わないような英単語を、1万語以上覚えなければならないのだ。ところでウィキペディアによると、ウェブサイト採用言語の約6割が英語であるらしい。それに対して日本語サイトは約2%に過ぎない。中級程度の英語力では、英語で書かれた記事をサクサク読むことなど とても できないが、せっかく英語を勉強したのに、英語記事を全然読まないというのでは もったいない。そこで僕が やっている方法をご紹介しようと思う。と言っても裏技というほどのことではない。たいていのブラウザについているページ翻訳機能を使うだけだ。一昔前の機械翻訳は、翻訳文を読んでも何のことやらチンプンカンプンだったが、最近のAIによる機械翻訳の性能は、かなり使えるレベルになっている。まずタブ2枚を開き、両方に同じウェブページを表示させ、一方を原文、他方を日本語訳にする。モニター2枚をお使いなら、左側に原文、右側に日本語訳のページを配置する。これで ”対訳本” の出来上がりだ。そして日本語訳を読みながら、意味不明なところ、厳密な意味を知りたいところだけ英文を確認する。一通り読んだら、もう一度 通しで英文を読み下せば完璧だろう。また、クローム系のブラウザをお使いなら、拡張機能(アドオン)として ”Weblioポップアップ英和辞典” の導入をお勧めしたい。”生産効率” が向上すること請け合いである。