2713666 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

MATRIX7

MATRIX7

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007.09.29
XML
カテゴリ:モータースポーツ
 富士スピードウェイの降雨という状況に屈せずに、最高タイムを出したハミルトンは本物というしかない。雨で路面が濡れていれば、思わぬトラブルや事故が起こりうる。無理は禁物だし、慎重にトライするとアロンソにトップタイム持っていかれる。凄腕を自認していたアロンソを厳しい気象条件の中で2位に追いやった意味は大きい。とんでもない才能が開花し始めている。マクラーレンとフェラーリ以外のドライバーは、予選を戦う前からお手上げの状態にある。
 ミハエル・シューマッハ時代は退屈だった。緊迫感が足らなかった。手ごわいライバルが存在しなかったからになる。フェラーリはセカンド・ドライバーにミハエルと同格の人材を求めなかった。対等の競争を望むような野心家はフェラーリから遠ざけられていた。フェラーリ時代が続くと、ミハエル・シューマッハは5年間も王座を独占するようになった。フェラーリに対して、二人目に腕利きドライバーを採用せよという批判が集まったが、フェラーリは黙殺した。二人の同格の腕利きを集めたら、何が起きるかを承知していたからである。野心家を抱えると危険な目にあうことを見抜いていた。現在のマクラーレン・ドタバタ劇を見ていると、フェラーリの主張は筋が通っていることが理解できる。
 マクラーレンは意図的に二人を競わせている。アロンソの王座獲得の経験が役に立つと考えていた人々は、ハミルトンの成長に戸惑いを感じているだろう。F1世界において、トップ・ドライバーがハミルトンであることは、雨の富士を見れば理解できる。濡れた路面で安定したタイムを刻み続けるには、熟達の技がいる。アロンソが2ポイント差で追ってくることを意識しながら、圧力に負けていない。アロンソを力で押さえつけ、過去の人物にしようと狙っている。アロンソが必要以上に対抗心を燃やすのも無理はない。
 雨の決勝レースは予測がつかない。降雨の中で、ハミルトンが最後までトップを維持できると考えるのは甘すぎるだろう。どこかでアロンソも、フェラーリの2台も仕掛けてくるはずである。それでも、トラブルさえ起きなければ、ポール・スタートは大きな意味を持つ。滑りやすい路面で勝負を仕掛けるのは危険度が高い。コースアウトしてゼロポイントに終わったら、対決は終幕を迎えてしまう。完走してポイントを稼ぎながら、なおかつハミルトンを抜かねばならないのは、アロンソにとっても辛い。観客としては、戦いが激しければ激しいほど面白い。内部でゴタゴタしているとマクラーレンは批判されているが、「アロンソとハミルトンの対決」という場面を演出できただけでも価値がある。残されている課題は、どのように王座争いの幕を引くかだけなのだが、明日はF1を堪能しよう。シャトルバスは渋滞せずに無事に到着できるのだろうか。 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.09.29 19:03:23
コメント(3) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.