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2009.09.12
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カテゴリ:サッカー
 ユーロカップの予選落ちから始まったイングランド代表チームの改革は、短期間で目覚ましい成果を出した。イタリア人のカペッロ監督は、やはりただ者ではない。監督業は経験に支えられる部分が多く、新参者が失敗することの多い理由になる。各国のリーグや国際大会で優勝を重ねている人材は、それなりに価値があることがイングランド代表の事例でも理解できる。
 イングランドは完全に復活した。それでも、サッカーの世界において、W杯予選が無傷の8連勝になることは奇跡に近い。クロアチアの監督がイングランドは世界最強と語るのも無理はない。強い国が勝つとは限らないのがサッカーの特色であり、実力の拮抗する欧州予選で連勝を続けることは偉業といってよい。ユーロカップで苦杯したクロアチアを5-1で粉砕した結果を見ても、サッカーの試合における作戦と指揮の占める割合を理解できる。なぜ、そんな奇跡が起きたかを論理的に言葉で説明することは難しい。イングランドの選手の闘争心を燃え立たせ、自信を植え付け、世論の圧力を受け流さながす度量がないと戦えない。
 カペッロ監督はつまらないサッカーをやると批判され続けてきた。レアル・マドリードでは、2度優勝しているのに即座に解雇されている。「カペッロのサッカーはつまらない」というスペインの世論にクラブ側が負けたのである。「面白いサッカー」と「負けないサッカー」は矛盾する場合が多い。イタリアサッカーの理念はは1-0で勝つことにある。それは守りに重心を置いたシステムであり、組織的なサッカーになる。相手を抑え込んでおいてから、1点を取るというサッカーは、紙の上の理想論にすぎないという反論が多い。その信念を支えているのがカペッロの実績と経験だろう。
 イングランド代表では、長い間ジェラードとランパードの不適合に悩まされてきた。なぜか二人の息が合わず、イングランド沈没の要因にされてきた。その二人がカペッロのもとでは機能するというのも、不思議な気がする。個性が強く、わがままなイングランド代表のプレーヤーを手なずける手綱さばきを知っていたというのも、カペッロがビッグクラブを指揮した経験がものを言うのだろう。このパワーが、ワールドカップ本戦で通用するかが次の課題になる。





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Last updated  2009.09.12 08:27:46
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