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2009.12.08
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カテゴリ:現代社会
 企業の倒産というのは、さまざまな悲喜劇を生み出すものだとしても、穴吹工務店の騒動は度を超えている。記事などを読んだだけでは、倒産の真相に到達できない。本当に深刻な経営状態だったのか、単なる早とちりで会社再生法を申請したのかさえもはっきりしない。負債総額は1500億円だったというから、これが重い負担になってことは間違いない。
 マンション・デベロッパーは資金繰りが命綱になる。すべては土地探しから始まる。交通の便の良い用地を取得し、建設工事を完了してマンション販売に至るまでには、数年間の長い道のりがかかる。その間の資金は、ほとんどが借金に頼るしかない。マンションを完売すると、ようやく負債を金融機関に返済できる。売れ残ったりすると、それが経営を圧迫する要因になる。完売できるかわからないというリスクを持つ。
 四国の一建設会社が、全国トップのマンション販売戸数を記録するまでは、さまざまな演出と舞台裏が存在したことは間違いない。拡大路線には豊富な資金が必要だった。それを支えたのが地方金融機関だという。拡大路線が続くと考えた経営陣だけでなく、融資した金融機関の見通しも甘かった。金融危機以降は、不動産に対する融資が厳しくなり、運転資金にさえも苦労するようになる。
 穴吹社長は民事再生手続きの申請を決める取締役会に欠席した。社長が欠席すると、取締会の決定が正規のものにならないという謀略に出たらしい。当日の朝に姿をくらまして、取締役会を無効にしようとした。これを見ても、経営陣内部の対立の深刻さが理解できる。経営の内実が相当ひどい状態にあることは間違いなく、管財人が再建を認めるかさえもわからない。マンションについて、何を信じてよいやら、わからなくなっている。





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Last updated  2009.12.08 15:43:51
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