2069739 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

戦国ジジイ・りりのブログ

戦国ジジイ・りりのブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2015年09月03日
XML
カテゴリ:旅日記(近畿)
え~、旅から戻ってきた戦国ジジイでございます。

連日の仕事の忙しさに8月はストレスがたまりまくりで
休みの前には

「もう旅先で出家して戻ってこないかもしれないから、
戻ってこなくても探さないでください」


と同僚たちに言いふらしていたわたくしですが、
いちおう戻ってきたみたいです。
つか、今日は寛永寺へ行く予定だったんです。

しかし、旅先で少々腕を痛めまして、コロコロなどすべての荷物を
宅配で送ることにしたんですが、帰って翌日に出かけるとなると
化粧道具などいくつか自力で持ち帰らなければならないものもある・・・

行く気マンマンでいたものの、旅の翌日なんて疲れてるに決まってるから、
まあ無理することもないか・・・
と今回は寛永寺へ行くのはやめました。

今日はね、良源さんのお誕生日なんですよ。
実は少し前に寛永寺の両大師から「お誕生会へ来ませんか?」という
お誘いをいただきましてね。

「おお、寛永寺が営業活動しとるう~!」

と初めて受けたお誘いに喜んで、ちょうど休み中でもあるので
行こうと思っていたのですが、来年以降に行くことにしました。

無理して寛永寺に行くことをやめたのは旅先で結構満足したからで、
良源さんを祀る大師堂にもいくつか行きましたし、
もちろん良源さんのお札もあらたに仕入れました。

増えたのは良源さんだけじゃなく、ズズ(数珠)も経本もまた増えた・・・泣き笑い
「仏教ジジイ」邁進中のわたくしでございます。
職場では自分の趣味は自分からは語らないものの、
わたくしの趣味を知る人間もそこそこ増えてきて、長い休みに入る前には

「今度はどこ行くの~?
城?」


「寺!」

という会話がここ数回交わされております。

ま、それはともかく、ここしばらく旅の準備などもありまして
更新が遅れていましたが、ここからは少しピッチを上げて(←願望)、
1年越しの「叡山攻め」を終わらせたいと思います。


前回は粟田口の石碑まで紹介しましたが、そのまま知恩院へ向けて南下します。
この道は「神宮道」というそうで、
こんな古そうな道標や公園の入口らしきものを見ながら進むと


      叡山4・青蓮院へ



      叡山4・青蓮院へ3


現れるのが青蓮院(しょうれんいん)。
個人的にここには愛着があるのでじっくり見たいのはヤマヤマですが、
今回寄ったのは境内の一角だけ。
んでも、入口にある解説板から寺の歴史だけでも紹介しておきましょうかね。

 【青蓮院

  三千院、妙法院と並ぶ天台宗三門跡の一つで、天明の大火(1788)の際に
  仮の御所となったことから、粟田御所とも呼ばれる。
  最澄(伝教大師)が比叡山に建てた僧侶の住居の一つ「青蓮坊」に始まるとされ、
  平安時代末期の行玄(ぎょうげん)のときに三条白川(現在地のやや北西)に
  移り、鳥羽法皇の第七皇子が行玄の弟子として入寺して以来、皇子や摂関家の
  子弟が門主(住職)を務める「門跡寺院」となった。

  歴代門主のうち、三代の慈円は歴史書「愚管抄」の著者として有名で、十七代の
  尊円入道親王は和風と唐風を融合した青蓮院流(のちの御家流)と呼ばれる書風で
  知られる名筆家であった。
  境内全域が国の史跡に指定されており、粟田山の山裾を利用した庭園は、龍心池を
  中心とした優美な池泉回遊式庭園で、主庭は相阿弥の、霧島の庭は小堀遠州の作と
  伝えられている。また、神宮道沿いの門前には、この寺で出家した親鸞聖人の
  お手植えと伝わる巨大な五本の楠(京都市登録天然記念物)がある。

  寺宝として、青黒く描かれていることから「青不動」の名で知られる「不動明王
  二童子画像」(国宝)をはじめ、多数の文化財を蔵する。円山公園東の山頂に、
  飛び地の境内である将軍塚大日堂を有し、そこからの京都市街の眺めは格別である。】
  (漢数字は戦国ジジイが変換)

別の解説板では 

 【天明8年京都大火の砌、仙洞御所また炎上す。後桜町上皇一時難を照高院に避け給ひし
  が、2月4日青蓮院に遷らせられ、寛政2年11月26日新造御所に遷幸し給ふ迄
  御座あらせられたり。又明治天皇、明治元年8月29日天智天皇御陵、孝明天皇御陵
  御参拝の際御小休。同年東京行幸の際9月24日晝餐(昼食)を召させられ、還幸の際
  2月22日御小休。翌2年再度東京行幸の際3月7日御小休あらせられたり。

  明治26年9月熾盛光堂・宸殿等の主要堂舎焼失せしも御学問所(好文亭)等は罹災を
  免れてよく舊規模を存せり。また叢華殿は舊境内北部に在り、嘗て久爾宮邸内に移築
  せられしが、後現位置に移されたるものにして舊時の遺構として貴重なるものなり。】
  (カッコ内と句読点は戦国ジジイが追加。漢数字は変換)

という、高い格式と由緒のあるお寺です。

一つめの解説にもあるように、青蓮院といえば何と言っても慈円が有名ですが、
「くじ引き将軍」として有名な室町第6代将軍の足利義教も、将軍になる前に
ここの門跡を務め、ついでに天台座主まで務めております。

義教が青蓮院に入ったのは応永10年(1403)年。
大内氏の中央進出の足がかりを作った大内義弘が「応永の乱」で滅ぼされてから
3年後のことでありました。
義教といえば将軍になってからの独特な行動ばかりが有名ですが、
僧侶時代は将来を嘱望されたともいうから、頭のいい人ではあったらしい。


青蓮院のお隣には浄土宗総本山の知恩院があり、一つめの解説にもあるように
親鸞も青蓮院で得度しているので、現在では一般的に浄土系なお土地柄の
イメージがあるかもしれませんが、天台宗門跡寺院の一である青蓮院もあり、
知恩院の南には長楽寺という大きなお寺があった。

長楽寺は今もありますが、もとは最澄が別院として始めたお寺だといい、
現在の円山公園や大谷祖廟をも含む広大な境内を持っていた。
今では規模はだいぶ縮小され、しかも時宗に改宗してますけどね。
花山天皇が出家した際、後を追って出家した乳兄弟の藤原惟成(これしげ)が
のちに入った長楽寺
とはここのことだと思います。

その長楽寺の東方の高台には、解説にある将軍塚がある。
そこは青蓮院の飛び地ですが、青蓮院から将軍塚へ向かう途中には
尊勝院というお堂がある。
この記事の1枚目の写真は、それを示す道標だったようですが、
実はそこの御本尊は良源さんだったらしいのだ。
良源さんを祀るのだから、当然別名は「元三大師堂」・・・

いや、この辺の高台に大師堂があるのは知ってたんだけどね。
南禅寺の奥のあたりかと思ってたんだよな。
ちょっと時間がなさそうだからそれ以上のことは調べなかったんだけど、
今から考えると惜しいことをしましたしょんぼり

この旅に出る前、わたくしの趣味を知る物知りのオジサマと話していた時に
東山付近の名所を教えられたのですが、その中に将軍塚も入っていたので
確かに眺めはいいらしいです。

・・・とまあ、叡山の京側の麓はかつて「西坂本」と呼ばれ、
北から大原三千院・赤山禅院・曼珠院などの名だたる天台寺院が連なってますが、
さらに南に下った東山付近も伝統的に天台の強いエリアであったようです。


さて境内。
わたくしが入ったのは

      叡山4・青蓮院-2


ピンクの矢印の場所で、たぶん正式な門は少し上がったところにあるこれ↓


      叡山4・青蓮院44


なんでしょうが、ご覧の通り柵がしてあるので通常はピンクの矢印のところから
拝観するのでしょう。
ま、どのみち矢印の正面、境内の隅っちょにわたくしのお目当てがあったので
そのままずんずん入っていきました。

      叡山4・青蓮院3


      叡山4・青蓮院4

まず目を奪われるのがこれ↓。


      叡山4・青蓮院5



      叡山4・青蓮院6-2



      叡山4・青蓮院7



      叡山4・青蓮院8


実に見事な大木で、見ていてホント飽きないです。
この木は

 【京都市登録天然記念物 青蓮院のクスノキ

  このクスノキは、青蓮院の築地の上に4本、さらに境内の庭園内に1本が生育している。
  樹高は最大のもので26.1メートルに達する。いずれも幹から大枝を伸ばし、クスノキに
  特徴的な半珠形のこんもりとしたみごとな樹冠を形成し、樹勢も良好である。12世紀末に
  親鸞上人に植えられたとも伝えられているが、クスノキが現在の境内の地割に沿って生育
  していることから、青蓮院が現地へ移転した13世紀以降に植戴されたものと考えられる。

  樹勢が旺盛で、樹形も優れているだけでなく、円山公園から平安神宮に続く神宮道の中で、
  青蓮院を含む地域の景観要素となっている大木として貴重なものである。】
  (現地解説板より。漢数字は戦国ジジイが変換)

というもので、親鸞のお手植え伝説をばっさり却下しているところが少々笑えますが、
そんな伝説がなくたってこれだけでも拝観料払いますよってぐらいの
ホントに見事な巨大クスノキです。



にほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年09月03日 23時13分51秒


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

りりじい

りりじい

カレンダー

カテゴリ

コメント新着

王島将春@ Re:浅草&寛永寺法要編(8) 東国の成熟(01/08) はじめまして。福井市在住の王島将春(お…
よー子@ 墓参り2014(2) 慈眼寺~芥川龍之介と小林平八郎の墓(08/02) 前略 初めてお便りします。 質問ですが、…
伊藤友己@ Re:上野第三編(12) 寛永寺105/清水観音堂~越智松平の灯篭(06/20) 越智松平家が気になって詳しく拝見しまし…

サイド自由欄

よみがえる江戸城 [ 平井聖 ]
価格:2916円(税込、送料無料)







PVアクセスランキング にほんブログ村

お気に入りブログ

ほげほげと えびねっこさん

© Rakuten Group, Inc.