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カテゴリ:読書・コミック
お題は日英同盟と黄禍論。
・・・というお題にしては明治時代~大正時代初頭の芸術活動の話・日露戦争に至る話がメイン 芸術の中でも明治時代の小説はやたら小難しい言葉で書かれていたものが二葉亭四迷の「浮雲」によってわかりやすい話し言葉で書かれたものになっていく・・・って話がまず登場して、 演劇の話に。自由民権運動の中で生まれた新劇の中心人物・川上音二郎とその妻で日本人の国際的女優1号となった川上貞奴のことがまず紹介され、能楽・歌舞伎の世界でも新劇の影響を受けて今流の要素を取り込んだことで命脈を保った・・・って話は面白かった あと、大正時代に活躍した舞台女優・松井須磨子のことも紹介。美容整形して俳優養成所に入った初の女優である、唄う女優1号だった・・・恋多き女で所属する劇団の主宰者・島村抱月がスペイン風邪(インフルエンザ)で亡くなったので、その後を追って自殺・・・って人だが、最初は俳優養成所の試験に落ち、女優になることを諦めきれなかったため(技術的に初期段階だったとはいえ)美容整形して試験を受けた・・・って所は思い立ったら即行動と昔の女性の理想像「女は結婚して家庭を持つこと」に対して真っ向から立ち向かったってのがわかる。(実際松井須磨子は2度結婚したものの離婚している) 日露戦争前夜 「三国干渉」で日清戦争で手に入れた遼東半島を泣く泣く手放した日本。「三国干渉」の中心となったロシアに対して敵対意識を持つ事になった・・・ってことで、ロシアを仮想敵と考えるように。 その対抗策としてイギリスと同盟を結んでロシアに対抗することになったが、日英同盟が成立する前は伊藤博文と井上馨が中心になってロシアとの交渉を行うべしという考えがあったこと、「満韓交換論」って話があったって話も詳しく紹介。 映画でも有名な八甲田山での遭難事故の話も書かれていて、まずは映画「八甲田山」の概要を紹介したあと、なんであの最悪の遭難事故になったのかってのを井沢氏が分析。計画を立てた人が雪山での常識がわかっていなかった・・・ってことについて詳しく書かれていた 関連記事1 関連記事2 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 28, 2021 08:14:30 PM
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