テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:フライブルク
フライブルク、ゴミカレンダー・タイトル写真 posted by (C)solar08 日本に行ったとき、弟の妻から「フライブルクってゴミカレンダーがあるんでしょう?」と聞かれました。 これにはびっくり。ドイツの中都市のゴミカレンダーのことを、環境の専門家でもない彼女が知っているなんて。 「なんでそんなもん知ってるの?」と聞いたら、朝のテレビ番組で紹介していたとのこと。 これはもう十年以上前のことですが、今でも毎年この時期になると、来年用のフライブルク・ゴミカレンダーが郵便受けに入っています。 今年は今日、やってきました。 このカレンダーは、市の清掃事業所(独立採算の有限会社)が市の委託を受けて、毎年発行しているものです。 カレンダーにはふつうのカレンダーのような日付の表や、各通りごとのゴミの種類ごとの回収曜日や特別なゴミの回収日の表がくわしく書き込まれています。 さらには、ゴミの資源ごとの回収容器や、入れてよいゴミの種類の説明も写真入で説明されています。 フライブルク、ゴミカレンダー、資源別分別の説明 posted by (C)solar08 なにしろ、各家庭から回収されるゴミは、いろいろな種類ごとに分けて出さなければいけないので、わからない人も多いのです。 紙・ダンボールは緑の容器(二週間に一回の家の前で回収) プラスチックや飲料パックや缶は黄色の袋(紙と同じ曜日に家の前で) 生ゴミや植物ゴミといっしょに茶色の容器(一週間に一回家の前で) リユースビンはお店に戻してデポジットを返してもらい。ペットや缶の飲料容器もお店に戻して、デポジット料を返してもらう。 リユース以外のガラスビンは、市内の各所にあるコンテナに色別に捨てる。 これだけ分けてもまだ残ったゴミは、「残りゴミ」として、グレーの容器(毎週または二週間に一回。家の前で)。 大型ゴミは申し込んで無料回収してもらうか、自分でリサイクルセンターに持ち込む。 ペンキや薬の残りなどの特別ゴミは特別ゴミ巡回回収車に持ち込むか、リサイクルセンターへ。 クリスマスツリーなどの純粋植物ゴミは専用の回収日に家の前に出すか専用の収集場所に持ち込む。 コルク、衣類、古靴は専用の収集場所に出す。 このように、かなり複雑なので、カレンダーには「ゴミABC]という表があって、それぞれの品目が上のどの項目に入るかが示されています。 上に書いたゴミは、「残りゴミ」と特別ゴミ、そして大型ゴミのリサイクル不可能な部分以外は、すべてリサイクルまたはリユースされます。 カレンダーには大型ゴミの回収申込書もついてきます。 フライブルク、ゴミカレンダー、大型ゴミ回収申込書 posted by (C)solar08 各世帯は一年に二回2m3または一回4m3の大型ゴミを無料で回収してもらうことができるのです。 自分で運ぶのなら、市内に数箇所あるリサイクルホーフと呼ばれるセンターにいくらでも持ち込むことができます。。 ここでは、まだ使える家電製品や家具や道具や衣類などを置く場所があり、それ以外のゴミは資源別のコンテナに入れます。 こうして回収されたり、持ち込まれた大型ゴミの中で使える家具や機器は、リサイクルセンターの一つで、毎週一回午後に安く売られます。 昔はただだったのですが、ただだと、持って行って、途中で「やっぱりいらない」と道などに捨てる人がいるからだそうで、わずかながら有料となったとそうです。 大型ゴミを回収してもらう場合、回収指定日の前の晩に、家の前の道路に運び出しておきます。そういう場面に出会うと、昔を思い出して興奮。なんかいいものないかなあ。このごろでは掘り出し物は少ないです。 昔は大型ゴミは地区ごとに定期的に回収日があって、その日には誰でもそれぞれの家の前の道路に出すことができました。 そういう日にはゴミを出すだけでなく、自分も大型ゴミあさりによく出かけたものです。キッチンの椅子(ちゃんとした木製です)、寝室の椋の木のチェストとアイロン台は大型ゴミで拾い、ペンキを塗ったりしてきれいにしたもの。今でも捨てるのがもったいなくて使っているので、新しい椅子を買うチャンス(口実)がありません。 もっと昔、留学生時代はマットレスや羽根布団まで拾ってきて、何日も日に干してから使いました。大型ゴミに生活を支えられたわけです。 ゴミカレンダーをよく読むと、ゴミ事業所は新たに、不用品をあげたい人ともらいたい人のためのHPを開いたそうです(www.verschenkmarkt-freiburg.de)。 地域には家具などを安くまたは無料で提供する人や探している人のための新聞は昔からあるのですが、これのネット版というところ。 不用になったけれど、捨てるのはもったいない、誰かに使ってもらいたい、という人は多いはず。リサイクルセンターまで車で運ぶことができない人もいるでしょう。そうした人のための手軽なサービス。いつか利用しようと思います。 カレンダーにはそのほか、包装容器の種類ごとの二酸化炭素排気をくらべて、リユース容器(ビールビンとか水のガラスビン、硬質の大型ペットボトル)の使用をアピールする記事とか フライブルク、ゴミカレンダー、包装容器のCO2排気グラフ posted by (C)solar08 、ゴミ料金の用途の内訳(残りゴミの焼却50%、生ゴミの資源化23%・・・)を示すグラフも掲載されています。 これだけ啓蒙活動をしても、資源別の分別をきちんとしない(そうなると焼却処分されるゴミが多くなる)世帯がかなりあって、外国人や低所得者層の多い大きな集合住宅では、ゴミ広報担当者が戸別訪問をして、ゴミの分け方を説明したこともあり、大型ゴミをふつうの容器に入れないように工夫がされたコンテナが設置されています。 たかがゴミ、されどゴミ、こんな小さなことでも、緻密な広報活動って必要なんですね。 フライブルクのゴミの量やリサイクルの量については、こちらをのぞいてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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