足が自然に浮くのを待つ事☆ヘッドスタンド5
ヨガポーズ、ヘッドスタンド解説5回目です。実験して下さい。前腕部を立て手を手のひら側に曲げてみます。少し力を入れて手首をストレッチです。手首が上・頂点になり、指先は下に向きます。手の甲側が伸ばされています。そこで、もうちょっと曲げを深めてから手首の力を抜きます。すると下に曲げた手が自然に真っ直ぐに浮き上がり戻っていくはずです。伸ばされた手の甲側の筋肉が元に戻ろうとするからです。この実験をヘッドスタンドに当てはめてみましょう。曲げた手は立ち前屈した下半身です。手の甲の筋肉は背中の脊椎起立筋などにあたります。ヘッドスタンドで頭を固定して足を寄せた前屈の状態で伸ばされた背中の筋肉は、リラックスにより自然に浮き上がり、体を真っ直ぐにしようと働きます。これらの筋肉は抗重力筋といわれる体の芯を支える強い筋肉ですから、下半身を浮かすなんて楽にこなすのです。だから床を蹴って足をあげようとしないで下さい。ひたすら立ち前屈でバランスをとり足が浮くのを待って見て下さい。ほんの少しの浮く感覚をつかまえ、怖がらず、時間的に引き伸ばしていくコントロールをするのです。体の感覚と働きを結ぶ=ヨーガするのです。nobo∴合掌