横浜
最終日は横浜を歩く。 SARAさんとKEIさんが入念に下調べを重ね、資料まで準備して頂き、 現代地図と古地図を見比べながらの散策である。 幕末 外国人居留地として関内が出来た。馬車道を歩き、古地図を確かめながら区割りを眺める。 河井継之助は関内のスネル邸に逗留。なにを思ったか頼まれもしないのに夜回りを買って出る。「火の用心!」継之介の声が聞こえてきそうである。 高層ビルが立ち並ぶ港町。海を臨み、多くの船が行き交う。 冷たい海風に吹かれながらも私は興奮で身体の中が熱くなる。 象の鼻の堤防を眺めながら歩いていると大きな客船が出航の時を向かえ離岸して行く、桟橋では紙テープで見送る人の姿も見える。美しい光景だ。 展望台に上ると海上保安庁の巡視船が停泊している。ここでもシャッターを押し捲る。 山下公園へ行くと年代ものの客船が停泊している。見た所昭和の初期に造られた船型だ。そのことに気が行っている私を見て気の置けない仲間はその氷川丸を見学しようかと声を掛けてくれた。早足で氷川丸へと向かったが、この日は休館日で見学は出来なかった。それでも近くで観る往年の客船は好いものであった。 時間もお昼になったので中華街で食事をすることに。 円卓を囲んでの8人の昼食となった。 出てくる料理がすべて美味である。ビールに紹興酒。昼間から酔っ払うのである。 円卓というのはいいもので全員と顔を会わせながら真っ直ぐに話しが出来るので、ここでも大いに話が盛り上がる。会計もリーズナブルで大満足で店を後にする。 中華街・横浜の街を歩きながらそろそろ帰宅の方向へ向かう。ここでSARAさんが船好きの私の事をおもんぱかって横浜駅まで遊覧船で行こうと提案してくれた。私の満面の笑みはいつまでも崩れない。 天気晴朗なれど寒空の下ではあったが、私はいつものように独りデッキで海を眺め、行き交う船・停泊している船を眺めながら楽しい船旅を満喫する。 新横浜で最後の反省会。 いつものように時間が迫るのが疎ましく思いながら別れの時刻まで飲み・食べ・喋り・笑うのだった。 改札口ではさすがに胸が痛むような感覚になる。 また会いたい、一緒に歩きたい、腹一杯の酒を共にしたい、大きな声で笑いたい。 そんな想いで乗り込んだ新幹線の車内では缶ビールを1本開けた途端に撃沈してしまったらしい。 車内放送で目覚めた時は京都だった。 本当に楽しかった3日間。本当に嬉しい仲間達。こんな時をこれからも持ち続けたい。 しかし、今回 ちょっと東京に嵌まってしまったようだ。我が家ではNHKの「ぶらタモリ」がブームで、近い内に家内と古地図方手に東京を歩きたいと思っている。 その節はまた宜しくお願い致します。