テーマ:パイプたばこを吸おう(1863)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今回は、ボルクムリーフの「No.8」です。私にとってボルクムリーフは、どれを吸ってもそこそこ美味しく、今のところハズレがないので、いかにも強力着香な「No.8」でも試したくなります。 実際、この煙草のバニラ香は、開封前からパウチに鼻を近づければ香ってきます。かなり強い着香であることが予想されます。 実際に開封してみますと、バニラ香よりも、やや柑橘系のような香りが前面にあって、ちょっとしたロースト臭もあります。匂いの成分というのは、濃度の違いで異なる匂いに感じられる事があるようなのですが、開封前と開封後の香りの違いはこの事に起因しているのかも知れません。 葉は、ラフカットと細いリボンカットの混合で、刻みは比較的細かい方です。湿気はやや多いかも知れません。 で、実はこの煙草を1回目に吸った時は、硬詰めし過ぎて、喫煙序盤からまともに吸えませんでした。火着き・火持ちが悪く、それをカバーするために無意識の内に強く吸い過ぎて、舌焼けっぽくなってしまいました。味も、何だか良く分かりませんでした。 ですので、以下のインプレッションは、少し緩めに詰めて吸った2回目の喫煙のものです。 喫煙序盤で来る香りは、意外にソフトなバニラ香で、どぎつい感じがありません。味も、予想したよりも甘さがソフトで、良く気を付けると、深く熟成されたバージニア系のまろやかなコクも感じられます。舌へのちょっとした刺激がありますが、気になる程ではありません。 ある意味、非常にオーソドックスな欧州系バニラ着香の煙草という雰囲気の喫味です。 火着き・火持ちは、それほど良くはないという感じです。硬く詰めてしまった時は、ほとんどまともに吸えず、緩めに詰めた今回でも、再着火の回数は多めのように思われます。ただ、その割りには、ボウルの温度が高めになるような気がします。 喫煙中盤を過ぎると、バニラっぽさが薄くなってきて、ベースの煙草の味が出てきているようなのですが、それがどうも余り甘くないのです。バージニア系の甘味が感知できない訳ではないのですが、「来た来た!」という瞬間がありません。薄味のベースに着香分を乗せていて、その着香分が飛んで抜けてしまうと、薄味のベースしか残らない・・・、そんなイメージです。 喫煙終盤、もうそろそろ終わりかなという所で、やっと煙草らしい甘味が少し濃くなります。でも、それをたっぷりと味わう間もなく喫煙終了。 後味は軽いバージニア系の甘さで、残り香は軽いバニラでした。 まだ詰め方や吸い方でベストの状態になっていないような気もしますが、どうも煙草の名前のカッコ良さの割りには、満足できる内容ではなかったような気がします。以前に試した他のボルクムリーフ・シリーズの中では、一番吸い応えがなかった感じです。パウチ煙草の中ではオーソドックスと言えるとは思いますし、不味い煙草という訳でもないのですが、何か、こう・・・。 この煙草の前が、ピーターソン「アイリッシュ・フレイク」という濃厚な煙草だったせいで、今回の「No.8」を物足りなく感じているのかも知れません。 [煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.04.18 17:27:34
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