機械式時計と煙草でブログ！

　マックバレンの一連のフレイク・シリーズの一つ、今回は「バージニア・フレイク」です。缶は写真の通り、最も小さいタイプの角缶。そして警告表示はビニール製のシールで、非常に剥がしやすくなっています。

　開封時の香りは、非常に熟成の浅い干草系・・・、と言うより、ほとんど「青臭い」感覚に近い乾いた枯れ草のような香りです。フレイクは上の写真の通り、標準的な大きさで、缶にはこれが16枚入っていました。湿気は、フレイクにしては少なめに感じます。

　このフレイク1.5枚を火皿内径20mmのパイプに折り畳んで詰めて吸ってみます。で、着火して最初に来たのは、酸味のほとんどない円やかで薄い甘味と紅茶系のコク、そしてやや青臭い枯れ草臭でした。雰囲気としては、オーリック「ゴールデンスライスド」からペリクの酸味を抜いたような感じです。或いは、極一般的な紙巻煙草用の葉っぱを良く調湿して吸っているようでもあり、とにかく熟成感がほとんどありません。悪い言い方をすれば甘味にもコクにも「深さ」がないという事になるのですが、これならこれで何も考えずに「ながら喫煙」できる親しみやすさはあるような気がします。良い意味でも悪い意味でも、かなり紙巻煙草に近い喫味に感じます。

　火付きと火持ちは、フレイクにしてはかなり良い方で、フレイク特有の気難しさはありません。割りと普通に吸えてしまいます。

　喫煙中盤から終盤、そして最後まで喫味は一本調子のままで終了。本当に変化を感じ取る事は出来ませんでした。こういう喫味は、ある意味面白いものではありませんが、逆に邪魔にもならないので、完全に「ながら喫煙」用として最適な煙草であるような気がします。
　後味は、紙巻煙草的なスモーキーさで、残り香は焚き火風でした。

　ブレンドとしてはバージニアのストレートらしいのですが、熟成が浅いためか、それとも引き立て役がないためか、甘味が喫味の前面に出て来ることはなく、私のイメージするパイプ煙草＝「甘～い味と深いコク」とは異なる煙草でした。喫味としては本当に一般的な紙巻煙草に近く、その意味で紙巻煙草から移行してきた際に違和感が最も少ない煙草なのではないかと思います。実際、吸ってる最中に私は昔吸っていたJT紙巻煙草「エコー」を思い出しました。（笑）

　スモーキーで甘くない常喫煙草を探していらっしゃる方なら、ベストな選択になり得る煙草だと思います。


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