テーマ:パイプたばこを吸おう(1846)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今回吸うのはダン・タバコ(DTM)の「ゴードンピム」です。缶に描かれた人物の事とか、名前の由来とかは全く調べていないのでアレなんですが、まぁ、とにかくラタキア銘柄なのだそうです。早速開けてみましょう。 開封時の香りは、かなり軽いラタキア臭で、少し果物系の香りも混ざっているように感じます。余り多くはない着香ラタキア物なのかも知れません。カットは、解したキューブカットとラフカットの混合のように見え、湿気は普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、ラタキア臭混じりの果物系の香りが来ました。ラタキアの匂いは確かに感じますが、その支配率は高くなく、果物系の香りの方が前にあります。味の方は、非常にマイルドで円やかなコクと甘味が混ざった出汁&果物系という感じで、ここでもラタキアの支配率は高くありません。ですから、ブルーチーズのような臭いけどコクのある物を果物の上に少し乗せて食べているような感じとでも言いましょうか、そういう雰囲気の味と香りです。 火付きと火持ちは良いです。燃え過ぎもしない感じなので吸いやすいと思います。 喫煙中盤に差し掛かる頃からラタキアの主張が強くなって来ました。果物系の喫味は未だ強くありますが、ラタキアが随分と前に出て来た感じがします。ここまで来ると完全なラタキア煙草です。米国の某情報サイトによると、この煙草は非着香なのだそうで、あの果物系の喫味の部分は純粋に何種類かの煙草葉のブレンドによって生まれたものという事なのですが、それにしては喫味の変化が早いような気がします。着香物であれば喫煙途中で着香が抜けて喫味が変わるというのは普通にありますが、非着香物だと基本的には一定の喫味で推移する場合が殆どです。そういう意味では不思議な煙草です。 喫煙中盤以降は、硬質で軽めではありますが完全にラタキアに支配された喫味になりました。微妙に舌を刺す刺激もあります。この煙草にはメリーランド葉が使われているとの事で、メリーランド葉はバーレー葉の一種ですから、刺激はこれに由来するのでしょう。ラタキアとバーレー系の葉による硬質なコクで吸う煙草になっています。 喫煙終盤は特に変化はなく、そのまま喫煙終了。後味はやや甘さのある硬質なコクと微かな刺激、残り香は軽めのラタキアに微かな果物でした。 全体的に見て、序盤は果物系が先行するものの、やはりメインは軽めのラタキアとなる煙草でした。中盤以降はラタキアに支配されるものの、ラタキア銘柄の中では比較的ラタキアの効きが少ない方の煙草なので、着香系からのラタキア入門に適した煙草だと思います。 ラタキア派の方からして見れば物足りない煙草だとは思いますが、着香派の人がラタキアを吸ってみる際には取っ付きやすい銘柄なのではないでしょうか。悪く言えば中途半端、良く言えば着香とラタキアの間を行く中庸な煙草と言えそうです。但し、果物系の喫味はあるものの、実際は非着香煙草なのだそうです。ちょっと不思議です。 [中庸な煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.05.15 12:30:06
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