テーマ:パイプたばこを吸おう(1863)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
先般発売された柘製作所の新パイプ煙草の最後の銘柄「M-79」を吸います。今回発売された新製品は全て「M-〇〇」という名前になっていて、今回の煙草も勿論そうなのですが、今回のだけ微妙に他と違った点があります。一つは、これだけ名前の数字が離れている事です。他は「M-33」から「M-36」まで連番だったのですが、今回のだけが「M-79」と飛んでいます。また、缶ラベルのデザインについても、この「M-79」だけが微妙に違っています。企画&製作された時期が「M-79」だけ違っているからなのではないかと推測しているのですが、実際の所は分かりません。 まぁ、でも、とにかく吸ってみましょう。 開封時の香りは、京都の生八つ橋を一瞬思い起こさせるような独特の香りで、スモモとかのような酸味のある果物系のようでもあります。柘製作所の解説では「『お香』のような、かぐわしいミステリアスなブレンド。」としか書かれておらず、ブレンド内容どころか着香内容でさえ伏せてあります。カットはラフカットで、湿気はやや強めに感じます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、スモモっぽい香りが来ました。ま、確かに「お香」のようだと言われれば、そうかも知れないですが、事前の情報なしで吸ったら、やっぱり酸味のある果物系だと感じるのではないでしょうか。或いは、やっぱり生八つ橋か。 一方、味の方は全体的に薄味に感じますが、砂糖か蜂蜜のような甘味が少しあり、円やかなコクも少々感じます。舌を刺すような刺激は、この段階では殆ど感じません。 火付きと火持ちは、それ程良くはありません。やはり少し湿気が強めで、普通の感覚で詰めると、少し詰め過ぎになってしまいます。ですから、気持ち緩めに詰めるのが良さそうです。 喫煙中盤になると、微妙に舌を刺す刺激が出て来ますが、その他の喫味の部分はそのままです。ただ、刺激が出て来た分だけ、他の喫味の部分が後退しているように感じられ、ちょっと薄味感が強まります。 喫煙終盤は、中盤からの喫味がそのまま続きます。やはり舌への刺激があって、それ以外は全体的に薄味です。また、この段階になると香りに鼻が慣れてしまって、香りの面での楽しみも薄まります。薄味である事から「ながら喫煙」向きではあるのですが、刺激がある分だけ主張してくるので、完全にマッタリとした「ながら喫煙」にはなりません。適した喫煙シチュエーションが良く分からない煙草のように感じます。 という事で喫煙終了。後味は薄いスモモとちょっとした刺激、残り香も薄いスモモでした。 全体的に見て、序盤の個性的な香りは良かったものの、中盤以降で出て来る刺激がちょっと気になる煙草だったと思います。どう評価すべきか迷う喫味で、そういう意味では確かに販売元が言う所の「ミステリアスなブレンド」だと思います。 これで柘製作所の新銘柄を全て吸い終わりましたが、それぞれに上手く個性分けされている上手なラインアップだったと思います。勿論、それぞれが美味しい良品かどうかは吸う人の好み次第なので、全部が全部美味しい煙草だとは言い切れませんが・・・。(笑) [ミステリアスな煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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