630932 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

なんでそうなるの

なんでそうなるの

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

マリリンたちのパパ

マリリンたちのパパ

カレンダー

カテゴリ

日記/記事の投稿

コメント新着

 omachi@ Re:林順治氏著「日本人の正体」を読む(10/02) お腹がくちくなったら、眠り薬にどうぞ。 …
 alisa.@ Re:愛犬マリンの死(03/02) ずっとブログで成長を追ってきたので、と…
 elsa.@ Re:愛犬マリンの死(03/02) ひな祭りを前になんとも切ないできごとで…
 elsa.@ Re:近況300209(02/09) 坐骨神経痛は辛いですね。(^^; 私も最後…
 HANG ZERO@ Re:近況300209(02/09) お久しぶりですね。 体調?よくなかったん…
 elsa.@ Re:ひさびさのサムハラ神社参拝(12/04) とてもエグソチックな神社ですね。(^^; …

バックナンバー

2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01

お気に入りブログ

Creepy Nuts - 「Blin… New! alisa.さん

「五月晴れ」と「五… New! 新鮮美感@川島さん

知的障害がある入所… New! elsa.さん

犬に有害無用な狂犬… 山田好夫さん

緑の田園 NIJI.さん

社皇王神社ファンク… 老犬2017さん
きらきらりん ぷりんばばあさん
かわいいマロ君 マロロン君さん
LIVE SPOT APACHE - … LIVE SPOT APACHEさん
やまさんの日常 やまちゃん7212さん

購入履歴

お買いものレビューがまだ書かれていません。
2007.07.04
XML
カテゴリ:テレビ・映画・本

昨日 肝心なことを書き忘れたけれど

私の疑問は

筋金入りの社会活動家としても評価されるべき

コムスン創業者が

なぜ 最後に あの畑違いの折口氏に

会社を譲り渡したのか ということなのです

これは 「2つのコムスン」を大熊由紀子氏が書き進めるなかで

明らかになるだろうし 避けて通れない問題だろうと思います

さて 私め こんな事ばかり考えていたら

初老性の鬱状態になること疑いなしなので

口直しに 近未来メルヘン「愛のひだりがわ」筒井康隆著を読みました

社会が今よりも荒廃した近未来の日本で

12歳の左手が不自由な愛ちゃんが 母親に死なれて

どこかにいる父親探しの旅に出て

成長していく物語で 主人公の愛ちゃんは

成長するということは失うことだと自覚するところで終わるのです

で 何がメルヘンかというと 連作風味のこの物語には 

旅の最中 左手が不自由な愛ちゃんの左側には

必ず 愛ちゃんを守るものが居るのです

それが 亡くなった母親の魂であったり

同級生だったり

ご隠居だったり

ぎりぎりのところで 必ず守っていてくれるものが居て

人間だけでなく

母親の生前に守ることを依頼された犬だったり

愛ちゃんの左手を噛んで不自由にしてしまった犬までもが

時として 左側で 愛ちゃんの成長を守ってくれるのです

そして ただのメルヘンで終わらないところは

やっと 出会えた父は ぐうたらで

愛ちゃんは 決別宣言をします

それどころか ほのかに恋心を寄せていた同級生には

恋人が出来

犬たちも 年齢が来て旅できなくなり 別れるのです

でも 愛ちゃんは 迷わず 一人で歩いていこうと決めるのです

よわい わずかに16歳であります

じゃ何か このおれは 歳は食っているけど

未だに成長できない 子供のままか?

というのが 一番大きい読後感であります

それじゃ 私めは いつまでも 子供のままの ピーターパンじゃないか

と きれいにまとめてみました

筒井康隆氏といえば「いわゆる差別的表現」で 断筆宣言をされた方でありますが

その時の ご本人の心境は この愛ちゃんのようなものでしょうか

当事者同士ならば すんなりと解決したでしょうが

いわば 応援団同士の不毛な論争になってしまった という一面がありましたね

私は 当時 どちらかというと 筒井氏の姿勢にやや批判的な立場でした

そりゃ 筆が滑って 人に不快な思いをさせたら 謝るのが当然ですよ

でも事が大きくなって 彼をはじめとする文壇社会の差別体質が

などと いうことになったとき ??と思ったのです

私は 勿論 あらゆる差別に反対です

でも 自分が自警団になって いわゆる差別刈りというのも

ちょっとねえ と感じていたからです

その後 共生 という有り難い言葉がはやったので

私は 共生を目指そうよ という立場で生きることにしました

共生は 異種が共に生きるという意味だから 字がそぐわないという人もいます

じゃあ 共棲ならどうかな

でも 同棲時代思い出すね 最後別れたんでしたっけ?

筒井氏も 宣言当時は 大きな波風を受けて

旅を始める 愛ちゃんのような 心細い心境だったでしょうが

やはり その左側には 読者という 守り手が ずっとついていてくれたんでしょうね

今後も いい作品を出して下さい

何はともあれ 文庫本の表紙が

少女に寄り添う大型犬の絵で それが可愛くて つい買ったんです この本 

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.07.04 11:15:05
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.