カテゴリ:BLEACH SS
「ルキア!俺は遂に白玉あんみつを完全にマスターしたぜ!」
「何、本当か恋次!」 そういって恋次が差し出した品は、確かに金を取れるレベルの作品だった。 「うむ、腕を上げたな、恋次」 「おうよ、くず玉淡雪水ようかん、道明寺だってわらびもちだって作ってやるぜ!」 「おお!」 「だから14日にちょこをくれ!」 ……それかい。 一気に興奮の冷めるルキアだった。 「自分で作ればいいではないか」 「そういう問題じゃねえ!」 (本命から)貰うのが重要なのだ。 同期のイヅルは毎年、結構もといかなり貰っている。 しかし本命からは、ここ数年貰っていないようなことをこの間の飲み会で洩らしていた。 量では何時も負けている自分だが、ここは本命のルキアからの(義理)チョコで挽回を図りたい。 「別に手作りじゃなくても、こんびにで売ってる奴でいいんだ。頼む!」 「他にあてが無いのか?情けない奴だな」 確かにあては無いが、そういう問題ではない。 ルキアからのチョコでなくてはいけないのだ。 面と向ってそう言えれば何かが変わるのかも知れないが、とても恋次には言えなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月08日 21時26分00秒
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