カテゴリ:BLEACH SS
(152話)
「チルッチちゃーん、聞こえてるー?」 「……聞こえてるけど、どうして隠しカメラから声が聞こえるのかわからないわ」 「まあそう固いこと言わんと。 今うまいことそっちに一人追い込むから、いいとこ見せてやー?」 「はあ?」 チルッチは基本的に誰も信じていない。 特に狐目の元死神は信じていない。 「魂胆は何」 「嫌やなー、君に十刃に復帰して欲しいに決まっとるやないか。 女の子が少ないよって、むさくるしゅうて敵わんわ。 あ、君たち、ポット置いたらもう退うてええで」 「って見世物扱いじゃないの!」 カメラ越しにえらい形相で睨みつけてくる部下に、ギンはひらひらと手を振った。 無論向こうには見えていない。 「見世物ゆーたらなー、ロリとメノリがこの前言うとったで? チルッチは気位ばかり高うて阿呆や、スカート捲りあげるくらいの根性があれば落とされへんやろうってな」 「媚を売るしか能のない女と一緒にしないでよ!」 「ボクから見ると、キャバレーのホステスとピンク専門のホステスくらいしか違わへんけどね、君たち」 映像が切れた。 チルッチが切れてカメラを壊したらしい。 「馬鹿な子やね、査定に響くのに。 どうせ幾らでも見る方法あんのになあ」 「君が苛めるからだよ。可哀想に」 「ちゃっかり見に来てる人には言われたくないわ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月12日 21時11分07秒
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