|
テーマ:洋楽(3371)
カテゴリ:XTC
『… VOLUME 1』の後アンディ自身が、アコースティックな『… VOLUME 1』に対してエレクトリックな『… VOLUME 2』もすぐに出すという話をあちこちのインタビューでして、みんなをスゴ~く期待させといて出したのがこのアルバム。 あれだけライヴ活動をやめてしまってからのXTCをこき下ろしていた評論家筋も『… VOLUME 1』が出た時は、こぞって最大級の賛辞を送ってましたが、こっちについてはちゃんとしたレビューにお目にかかったコトはほとんどありません。 もしかしたら期待が大き過ぎて、肩すかしをくらった感じの人が多かったのかも。 とりあえず圧倒的にギターがよく鳴ってます。ソレ自体は往年のXTCファンにとっては嬉しいハズ。でも『… VOLUME 1』の方が評価は高い気がします。 なぜか? 確かにギターが前面に出ている曲は多いんですが、かつてのサウンドとは質感が違うんです。意外とシャープじゃなくって、むしろラウドでラフな音色。尖ってるっていうより、こもった感じ。 あと、リズム面もかつてのようにはじけ飛ぶような疾走感のある曲は皆無で、ほとんどがミディアムテンポ。ソレもまたシャープさをそいでいる理由でしょう。 もしかしたら、90年代に台頭したグランジだかオルタナだかの影響が多少はあるのかなぁ? 『… VOLUME 1』くらい曲ごとにアレンジに変化があれば、もうシャープさ、ソリッドさなんて必要としませんが、『… VOLUME 2』ではギターサウンドに特化したため、かえって単調な感じを受けるのかも。 で、録音は『1』と『2』、同時進行だったんだから、いっそのコト2枚に分けないで、曲もごちゃごちゃの2枚組してたらソレはソレでおもしろかったんじゃないかと思ったりもします。 そしたら、ビートルズのホワイトみたいになって、同じ曲でも相当印象は変わってたハズ。何しろホワイトは「BLACK BIRD」も「HELTER SKELTER」もごちゃごちゃで、ソコがおもしろいから。 …とか言ってると、間違いなくアンディに「大きなお世話だ」とか「くそくらえ」と激怒されるでしょうね。(苦笑)でも、こんな勝手な想像するのが無性に楽しいんですよ。 あ、念のため言っておきますが、メロディは唯一無二のXTC節のオンパレードでサイコー。もちろん大好きなアルバムです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[XTC] カテゴリの最新記事
|
|