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家族で三谷幸喜監督の待望の最新作『ステキな金縛り』を見に行った。
三谷監督は一度使った役者を繰り返し使うことが多いが、今回の主役は前作『マジック・アワー』で初めて脇役でキャスティングされ、その後今年の舞台『ペッジ・パードン』でも主役的な抜擢をされた深津絵里。ドジッ子な弁護士が成長していく姿を好演していて、めっちゃかわいかった。もうそこそこな年齢のはずだが、演技力&演出の妙か。 さらに前々作『THE 有頂天ホテル』からの西田敏行、『みんなのいえ』からちょくちょく出ている中井貴一、三谷映画には初出演の阿部寛あたりも。この人たちの演技についてはもう改めて言うことはないが、中井貴一のエアドッグは個人的に今作中最大の見所(笑い所)だった。 他に、浅野和之、戸田恵子、小林隆などの完全に三谷組の役者が脇を固め、実はほとんど三谷組の佐藤浩市、唐沢寿明といった人たちもすごいちょい役で顔を出していた。 作品全体としては、今まで以上にありえない強引な展開で、謎解きや伏線のはり方もいつになく適当な感じだったが、むしろもうこれで良いのではないかと。もしかして三谷監督は今回、緻密に設定し構築するよりも重要なことを最優先したのかもしれない。 それは、まず「笑い」ありきということ。 なんと言うか、「こう笑わせたい」という小ネタを随時思いついて、それに向かって設定や展開をこじつけていく感じ。 もちろん今までもそういう部分はあったのかもしれないが、今作では特にそれを強く感じた。三木聡監督に近づいた?…かどうかはともかく、とりあえず終始爆笑の傑作に仕上がっていたと思う。 いや~、笑った、笑った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/10/12 08:57:07 AM
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