テーマ:今日のワイン(6013)
カテゴリ:ブルゴーニュ・シャンボールミュジニー
週末ということで、少し良い銘柄を開けてみました。どうも最近ブルに食傷気味なのは、飲む銘柄がリリースしたての若いボトルに偏っていたことともあるかなと思いまして、セラーの中で、ある程度熟成の進んだものを探したところ、この2000年のグロフィエ1級が目に留まった次第です。
色調は濃いルビーで、エッジには予想したほどオレンジは入っていません。しかし、香りはかなり熟成が進んでいることを思わせるような、黒い果実のコンフィ、黒蜜、八角、甘草、なめした革、それにいわゆるスーボワ香などがグラスから立ち上ってきます。味わいもこなれてきていいい按配になっています。若いグロフィエは、樽のフレーバーがかなり幅を利かせていますが、さすがにこのぐらい時間が経過すると、オークも目立たなくなっています。クリーミな酒質の中にタンニンは溶け込み、じんわりした酸がトーンの低い果実味を支え、口の中で旨みがグンと広がります。フィニッシュにはやや苦みがかったフレーバーのアクセント。果実の凝縮感と各要素の複雑さ、それらのバランスのよさ、順調に年月を重ねたことをうかがわせる熟成感や旨み感など、このクラスとしてはおよそ非のうちどころのないブルといえます。 あえてケチをつけるとすれば、シャンボールにしては、ミネラル感とか伸びやかな酸とか石灰系のフレーバーとか、そういう要素があまり前面に出てこず、出所不明的な面が若干あるかな、と。まあないものねだりではありますが‥。 それにしても、2000年のブルって、特段の長熟銘柄以外は、今飲むのにちょうど良い頃合になっていると言ってよいのではないでしょうか。 ちなみにこのボトル、購入記録を紐解いてみたところ、2002年の10月にかわばたさんで6800円で買ったものでした。このプライスは、きっと当時としても安い方だったと思うのですが、せめて7~8000円ぐらいでこのクラスの銘柄を買えるようになってほしいものです。 ![]() ↑05年のプライスはおよそ倍ですね。 ★楽天でグロフィエの銘柄を探す。 結構在庫はあるようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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