ジュブレシャンベルタン・ヴィエーユヴィーニュ18(トルトショー)
大地震、飛行機事故とこれまで記憶にないような陰惨な幕開けとなった2024年。令和6年能登地震の被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早く平穏な日常が戻ることをお祈りしたい。このところ災害に対する緊張感が緩んでいたが、私たちにとっても決して他人事ではないことを強く肝に銘じている。さて、そんな折だが、ブログの更新は平常運転で続けていこうと思う。元旦はさすがに酒を飲む気にもなれず、2日から3日にかけて開けたのがこのボトルだ。私としては、あまり自ら進んで買おうとは思わない作り手だが、どのようにして入手したかというと、なんのことはない、うきうきさんの福袋に入っていたのだ。ちなみにそのうきうきさん福袋、今年は「赤白10本1.5万円』と「赤6本1万円』の2種類購入した。合計16本。2024年上半期、いや下手すれば年内はこれで賄えると読んでいる。さて、このトルトショー、グラスに注いでみると、思いのほか濃厚な色調で、香りはかなりヘビーなロースト香主体。味わいは酸味が浮いた感じで、久しぶりのブルピノがこれではなぁという残念な印象。例によって半分を小瓶に残し、大して期待せずに翌3日に開けたところ、思いのほかよくなっていて驚いた。樽香ばかりが目立った香りには、果実やフローラルなニュアンスが見られ、味わいも酸とタンニンのバランスが明らかに向上していた。2018年といえば、瓶詰めから6年経過したところで、村名の飲み頃としてはやや早いこともあり、2日目になって花開いたということなのだろう。私がワインを飲み始めた頃は、2日目以降、このように向上するのはリリースしたての一部銘柄に限られていて、多くのボトルは翌日になると見る影もなくなっていた記憶があるが(それでなんとか初日の状態をキープしようと、バキュバンを使ったり、窒素を充填したり、小瓶に移したりと試行錯誤をしたものだ)、現在は総じて流通ワインのコンデションが向上しているのかもしれない。いや、もしかすると私自身の味覚嗅覚が衰えてきているのかも‥。★★★☆