テーマ:今日のワイン(6013)
カテゴリ:ワインコラム
![]() ![]() お盆時の真昼間に常温で送られてきたフーリエの村名ジュブレ。3本買ったうちの2本目です。 抜栓すると、例によってコルク上部まで染みた跡。ただし、前回はまだヌルヌルと液体が残っていたのに対して、今回は完全に乾いています。 蝋封のおかげで、空気が逆流して入った形跡はなさそうです。 グラスに注ぎ、色調を見ますが、これだけでは変化はわかりません。健全なボトルと比べてみたら少しは違うのかもしれませんが。 香りは、獣系のモワッとした香りがトップノーズに感じられます。毛皮、皮革。よく開いています。黒系果実のコンポート、黒土、ナツメグ、丁子。 この獣系の香りはどうなのかな~。ポンソなどでもよく感じる類のもので、これがすなわち熱の影響なのか、それとも個性や醸造法なのか分かりかねる部分です。 温度の低めのところから飲み始めます。 開いていますね。美味しい。 味わいの後半にまるで旨み調味料をひとふりしたかのような、なんともいえない旨み系の成分とヨーグルトのような乳酸系の成分とを感じます。 ただ、こういう素性のワインだと分かって飲んでいるからかもしれませんが、やはりテクスチャーに毛羽立った感じが顕著で、酸が少しシュワシュワした感じもあります。舌の横あたりに感じるイガイガした感触もあります。 それでも、果実味も十分あり、ジューシーで、公平かつ客観的に言うならば充分美味しいといってよいでしょう。 悩ましいですねぇ。 梱包されていたダンボールが生暖かく感じられるくらい、明らかに熱を浴びたボトル。実際、コルクの最上部までワインがせりあがって染みていたこのボトルを飲んでみて、何とか飲めるどころか、かなり普通に美味しく飲めてしまうということが、です。 そうなると、(最近出くわす確率が減ってきたとはいえ)今まで市場で出くわしてきた熱劣化ワインって、いったいどのような扱いを受けたものなんだろうかと…。う~ん、悩ましい。というか想像するのが恐ろしい…。 翌日は、香りになんとなく金属的なニュアンス(違和感)が強くなり、味わいもややエグミが強めに感じられるようになりました。かなり馬脚を現したな、という印象ですが、それでもまあ美味しく飲むことはできました。 あと、到着後すぐに飲んだボトルと比べても、二日目の落ち方は今回のほうが顕著でした。 熱浴びボトル、もう一本あるので、次は1年後ぐらいに飲んでみます。いや、その前に、比較のために健全な10フーリエを一回飲んでおかないと…。 ★楽天でフーリエを検索。★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年01月03日 17時26分09秒
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