テーマ:今日のワイン(6013)
カテゴリ:ブルゴーニュ・モレサンドニ
![]() どこそこの畑の隣だとかどこそこに囲まれたなんていう謳い文句は良く聞きますが、この手の宣伝は大抵マユツバだと思ったほうがよいでしょう。 隣接する偉大な畑と明確に分けられてるということは、すなわち一緒にできないほど立地と生み出されるブドウのクオリティに差があるということですから。 このアンラ・リュイ・ド・ヴェルジィもクロ・ド・タールのすぐ上の村名ということが修飾語のようについて回りますが、所詮は村名、過大な期待は禁物です。 実際、RWG誌の水平試飲などで並べて飲むと、他の村名より見劣りすることが多いぐらいです。 だったらなんでこのボトルを買ったのかといわれれば、たまたまリカワさんのオークションで安く落札できたからにほかなりません。07年ということで飲み頃も早くやってきそうだし、家飲み用にはよいかなと。 今回のこの私の目論見は当たりました。いいですよ、これ。今飲む分には。 中程度の濃さのルビーですが、香りがとてもよく開いています。赤系果実のリキュール、ダージリン、オレンジの皮、それに皮革や下草系の熟成香が混じり始めています。 飲んでみると、色調からは想像できないようなエキス分と粘性があります。クリーンで透明感があり、酸も伸びやかで、実にオーソドックスにまとまったブルゴーニュ。Mグロのこの畑は試飲の際、いつも薄いなぁと思いながら飲むのですが、単に希薄なだけではなく、きちんと内容を伴っているのだということを改めて確認できました。 毎週自宅でこんなワインを飲みたいものです。★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ブルゴーニュ・モレサンドニ] カテゴリの最新記事
|
|