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2005.12.17
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カテゴリ:中国添乗レポート
7日目、S氏の異様なスタミナにメンバーは皆押されっぱなしです。
何しろ皆さんは標準装備の日程をこなすだけでもリタイア組が出始め、食事をパスしたり部屋で待っていたりしているというのに、S氏はモーニングコールを断り、朝食前から行動開始なのです。

この日の観光は明の十三陵からです。それが終わると、お待ちかねの万里の長城!やはりこれを皆さん楽しみにしていたのでしょう。今までのリタイア組もよっこらしょというかんじで皆でバスから降り、まずふもとのレストランでランチです。15品以上並び味も良かったです。それに、なんといってもここは、トイレがきれいなので、感激です。きれいといっても日本の普通レベルよりは少し劣りますが、紙があって、ドアに鍵がかかり、水もちゃんと流れてくれる。こんな3拍子そろったトイレが、私が頻繁に中国に行っていた当時は驚くほど少なかったのです。ですから、事情を知っているお客様は、朝ホテルを出発してから夕方ホテルに戻るまで、あまり水分を取りたがらないのです。

そういえば、レストランによっては、食器洗いも桶が二つあって(洗剤水と水)ちゃっぽん、ちゃっぽんと浸すだけで終わりというところもあります。
これも事情をお分かりの方は、よくマイ割り箸を持っていらっしゃるようです。そして、私は皆様のために添乗員バッグの中に常にトイレットペーパーを忍ばせていました。

いよいよ、万里の長城に登っていきますがきついコースと普通のコースがあります。一回きついコースを歩こうと試したこともありましたが、5歩くらい歩いて諦めました。途中で「ユジョウ」という細長い揚げパンのようなものも売っています。

このあとからです。今までなんとなく違和感のあったS氏が本領を発揮しだしたのは!
恐らく、このツアーも明日を残すのみという焦りもあったのでしょう。
早速私とKさんの所へ来て、このあと王府井の店を団体行動で案内するように要求しだしたのです。
王府井とは、すごい込み合った浅草のようなもので、2~3人ならともかく、この人数でキチット団体行動で列になって歩いてもらうのはとても困難であること、もしそれをすれば列にはぐれないようにするのが精一杯でとても買い物どころではないし、人民元や、言葉の問題で買い物は事実上無理(慣れた人ならOK)なことを穏やかに説明しても全然聞き入れません!
大型バスを停める駐車場もないので、お店がある所まではかなり歩きます。そんなこともあって、ほかの方も
「おいSさん、わがままばかり言うのは良くないよ。皆のいうことを聞こう、もう疲れたし...」と必死になだめるのですが、どうしても聞きません。結局、バスで待ちたい方は待って、ご夫婦とあと数名をご案内したのですが、案の定ひどい人ごみで、ほこりだけを吸って帰ってきました。

全線随行員のKさんが、こそっと私に「S氏にお金を貸したけど、返してくれない」と訴えてきました。
本当に困ります。きのうなどは京劇見物のあと、バスの中で軍歌を歌っていたので、それをさりげなくやめさせるのに私も冷や汗をかきました。
私とKさんも、細々としたストレスがもう大分たまっていたのです。
究極の選択で、添乗員の指示に従わない場合離団させる権限もあるのですが、今までそういったことは前例がないし(私のツアーでは)なんとか今日をやり過ごせば、明日は天安門、故宮を見たあとJAL782便で帰国できるのです。

夜は北京ダックでしたが、なんだかんだで、かなり予約していた時間をおくれてしまい、信じられないでしょうがここでもS氏はバスを降りてから店に行くまでの結構ある道のりの途中で迷子になり、私達スタッフを大いに困らせたのでした。

そして、8日目。いよいよきょうを最後にこのツアーともおさらばできます。が、ここでまたS氏が食事の文句をつけ始め、どうせまたショボイレストランへ連れて行くのだろう。だったらツアー最後の日だから、きょうの予定のレストランはキャンセルし、北京飯店の席を取ってくれと言い出したのです。
通常のツアーではありえないのですが、なんといってもこのツアーはオーガナイザーものなので、Kさんと相談の上、費用はファンドとお客様持ちで言われる通りにすることにしました。

北京飯店の前に、故宮でも勝手にジュースを買いに歩き回り、私とKさんは、あの広い故宮を探し回ったのです。こっちがよっぽどジュース飲みたいです。
それでも、きょうは飛行機に乗り遅れてはいけないので、北京飯店への変更とメニューの設定に奔走します。

なんとかお客様にランチを取ってもらっている間に、別室で今日最後なのでKさんと今までのレポートや清算業務などをこなします。
北京飯店は非常に高い店なので私とKさんはほとんど何もオーダーできず、絶食に近い状態...

Kさんは、「姉さん、もうあんな人は絶対に連れてこないで。あいつ、中国の敵」と怒っていました。
「でも、姉さんにはまた是非会いたいよ。こんどはゆっくりね」と言ってくれたのがせめてもの救いでした。

メンバーの席に戻ってみると、S氏は席を立ったり座ったりで、「早くみんな食べないから買い物の時間がなくなる」と、やけに焦っている様子でした。

北京首都空港から日本へ戻りますが、この出国審査の混雑がまた神経をいらだたせたようで、「買い物買い物」というS氏は、もはや人間社会で生きている秩序正しい人間のイメージからは程遠く離れた、なにか大きな赤ちゃんのようにみえてしまいました。

前に「海外に出ると日にちがたつにつれ、神経質な人はますます神経質に。陽気な人はますます陽気になる」と書きましたが、これは、わがままな人がますますわがままになってしまった例でした。

普通は機内でアンケートを回収し、成田で解散でよいのですが、これはなんといってもオーガナイザーもの...
これから、またこのツアーを成田からバスで地元まで送っていかねばならなかったのでした。
もうこんなツアー、二度とゴメン!
でもKさんのことは、たまに懐かしく思い出します。
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Last updated  2005.12.17 13:20:13



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