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カテゴリ:漫画
先週、最終回を迎えた『闇金ウシジマくん』の感想を書いていく。
余談だが、僕の周りのコンビニでは軒並みスピリッツが売り切れで、僕はスピリッツ読むために漫画喫茶に行く必要があった。普段はこういうことはないから、最終回が掲載されている号だけスピリッツを買った人が多かったのだろう。 闇金ウシジマくん(45)【電子書籍】[ 真鍋昌平 ] まず、これまでのおさらい。 ウシジマは、ヤクザの滑皮から舎弟になるように要求されていたが、これを拒否したため、滑皮から執拗な攻撃を受けて逃亡せざるを得なくなる。 追い詰められるウシジマだが、ついに滑皮に降伏し、滑皮から盃をもらう、つまり舎弟になることになった。ちょうど、ウシジマの持ってたレジ袋にミネラルウォーターのペットボトルがあったので、滑皮は「水盃ってのもあるぜ」と、意気揚々と盃代わりににペットボトルから水を飲み、ウシジマにも飲むように勧める。 しかし、これはウシジマの罠だった。ペットボトルの中には猛毒が入っていたのだ。実際、このペットボトルは何者がウシジマを毒殺しようと、ウシジマの泊まってたホテルの冷蔵庫に入れたものなんだ。運良くウシジマは、飲む直前に、「針か何かで底の部分に小さな穴を開けてから塞いだ形跡」を発見して飲むのをやめたんだけど、滑皮はキャップを開ける感触から、「新品のペットボトル」だと思っていただろう。 ついにウシジマは滑皮に逆転勝利するこになったのだ。 さて、肝心の最終回である。 これまでの債務者が順次登場して近況を語る感じになる。紙面横には、何巻に登場した誰であるか紹介されてて親切である。 そういえば、2ちゃんの最終回予想では、「過去の債務者が、これまでの取り立ては無駄ではなかった…、って言って助けに来る」とか無茶な予想があったが、少しだけ当たってたね。 過去の債務者たちは、やはり貧困の中にいる者が多い。風俗嬢は、「店は儲からないから、パパ活をやろうかしら」みたいなことを言ってて、したたかな感じがする。 一方で、カウカウファイナンスのメンバーは飲み会をやるべく、みんなで居酒屋に集まってた。 ところが、回収が遅くなってるウシジマだけがまだ会場に来ない。 ここでの雑談という形で、「滑皮は二審でも死刑が求刑された」という話が入ってくる。一審が終わってるということは、前回から1年前後は経過しているんだろうな。僕は弁護士なんだけど、どう考えても滑皮の死刑は免れないと思うよ。 場面かわってウシジマだが、債務者の家に取り立てにいくのだが、そこで明らかに精神疾患のありそうな、ナイフを構えてる男に出くわす。コワモテで、暴力も得意なウシジマだが、一瞬の油断からナイフで刺されてしまう。「救急車呼びますか?」の呼びかけに、「いいって」と答え、飲み会の居酒屋に向かうウシジマだが、途中で倒れてしまう。 これで完結だ。 ウシジマは死んでしまったのか? ナイフで刺されてもしばらく活動できたから、望みはあるのかもしれない。 もし、連載を再開したいのなら、生きていたことにすればなんとでもなるだろう。 この最終章が始まったころから、「ウシジマは死ぬのでは?」という話はされていたと思う。こんな闇金業者が何年も生きていられるはずがないもの。 一方で、悪のカリスマともいえる滑皮ではなく、そこらの精神疾患のある男に刺されて死ぬのも悲しい。いや、『鳥人戦隊ジェットマン』では、敵の幹部とサシでやって勝ったブラックコンドルが、最終回で町のケンカで刺されてあっさり死んだし、ダークヒーローの末路というのはこんなもんかもしれない。 幸せな顔で、カウカウファイナンスのメンバーと飲み会やって最終回、ではやはりまずかろう。 ある意味で、ウシジマくんにふさわしい末路なのかなと思わないでもない。 闇金ウシジマくん(46)【電子書籍】[ 真鍋昌平 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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