タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

「お父さんは、お酒を止めたよ。病気して14歳から吸っていたタバコを止めてから,なんだかお酒も美味しくなくなったんだって。」

東村山に住む母から電話があった。父は、若いときからあまり趣味もなく警察官という仕事一途にきた人だ。家での晩酌は、そんな父の楽しみの一つでもあった。必ず、「柿の種」をぼりぼりといわせながら日本酒や焼酎、そしてビールなどを季節に合わせて変えながら飲んできていた。

そんな父は、一昨年前立腺癌を患いタバコは即止めていたが元気になって酒は飲んでいた。

「お酒はやめたんだけど、今は二人で赤ワインにしているんだよ。私も、この年になってワインが飲めるようになったんで、二人で毎晩飲んでいるんだよ。」

母の語彙の中では、お酒とワインは別になっているようだ。思わず、吹き出してしまった。