秋は別れの季節
大河も終盤を迎える季節
レギュラーの人が消えていく季節です
毎年、このあたりで脱落しちゃうんだよな~
物語の中とはいえ、慣れ親しんできた人が死ぬのは辛いものです
今回は樋口じーちゃんの総まとめですね
回想と交互に見ると、中の人の演技力に脱帽です
声も動きも、ちゃんと爺さんになってるんだもんなぁ
樋口じーちゃんは相変わらず、年下奥さんにメロメロだけど
振り返ると大胆な人だったんだよな
5歳の長男を小姓に差し出したり
御館の乱では、金蔵を抑えろと命令したり
私より公を優先する一貫した姿
ちゃんと兼続に引き継がれていますよね
こうして見ると、小役人の息子が大抜擢!ではなくて
そうなるべき下地が築かれていてこその
兼続の登場だったわけですね
でも、根は陽気なじいさん
娘の祝言で どじょっこほい! だもんなぁ
しぶしぶ付き合った兼続がすっげーノリノリなのも
樋口じーちゃんの血だ!
そんなじーちゃんが
息子の成長を喜び、孫に慕われて、
縁側で日向ぼっこをしながら死ぬ
理想的な死にかただわぁ
与六じゃなくって、竹松
七歳のおチビがえらそうに「子供ではない」って
おでこをうりうりしたいよ、こいつ~(微笑)
ただの家臣の息子で泥まみれになっていた与六と
生まれながら家老の長男の竹松では
立ち居振る舞いも言葉づかいも違いますね
上手く演じ分けてるなぁ、清四郎くん
気位の高さが言葉の端々、所作の隅々に現れてる気がする
見た目の違いも大きいかな
与六と比べると、お腹のポッコリが少し減ってる
成長した証なんだけど、ちょっと残念
子役の一年って、ずいぶんと変わるものだと
改めて思わされました
謙信公に手を合わせる殿
頬に落ちる睫毛の影
「おやかたさまっ......」の掠れた声
男らしいフサ眉にヒゲなのに、
繊細で儚げで美しいとはこれいかに?
何度、見ても、うっとりします
家臣に頭を下げたときに、家臣がキョドッたのは
殿が頭を下げたことよりも、
胸元のチラリズムに慌てたのだと思えるくらいの色気です
あの殿だったら、家臣全員が「お守りせねばっ!」と
貧乏覚悟で米沢についていくに決まってる
武田の姫として、殿を圧倒してきた菊姫さま
華やかで強気な赤い衣装が青系統に変わり、
気弱な発言も出てきて
年月の経過を感じさせます
そろそろ菊姫さまも......ですよね
初夜の床で殿に懐剣を突き付けたのが懐かしいわ~
あれ以来、殿は菊姫との床がトラウマになってたりして(笑)
夜な夜な布団を並べて、ガールズトークを繰り広げる殿と菊姫の図が
自然に思い浮かぶんですけど
そんな殿では、側室を持っても、初夜を思い出してはビクビクして
跡継ぎどころじゃないと思う
おっさんになっても雲洞庵'sの結束は強い!
「俺が、俺が!」と開墾に立候補する重鎮たち
部下にとってはいい迷惑
上司が開墾に行くっていうのに、「俺、やだ~」とは言えないもん
いつまで若い気でいるんだか(笑)
40年経っても、上杉のため、殿のため、兼続のため
私を投げ打って、仕える気概
兼続も、能力も忠誠も信頼できる彼らがいるから
色々な策を安心して打てるんだろうな
でさぁ、米沢移封で一件に三世帯ずつ住むことになって
一番、大変なのは奥さんたちだと思う
夫は仕事に行っちゃえばいいし、
夫同士は仲良くっても、奥さんまでも仲良しとは限らないじゃない?
樋口じーちゃんと兼続兄弟だって
与七の奥さんの気性の強さを、よしさんが怖がっていたし
台所の使い方とか、洗濯物の干す場所とか
それこそ、味噌・醤油の使う量とかで
奥さん同士が険悪になるのが目に浮かぶ
兼続のことだから、夫同士の仲良さよりも
奥さんの相性を考えて、家割をしてそうです
来週は~
殿が血相変えて、廊下を闊歩して
とうとう菊姫、ご退場なんですね(涙)