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カテゴリ:漫画好きに捧げるアート案内
漫画読みによる漫画読みのための絵画案内。註)まともな絵画案内ではありません。 【2】ピーテル・ブリューゲル(父)(1525頃~1569)
さて、時代は漠っと100年ほど新しくなるが、ファン・アイクの次にフランドル派絵画を代表する画家となった、ピーテル・ブリューゲル(父)である。 この画家の絵は今でも美術の教科書に載っているだろうか。 ところが、その後ルーブルでこれを見ちゃったのだ。 「あ、大友克洋やん。」(;^_^A アセアセ・・・やっぱりこういう反応しか出来ないのか) ブリューゲルの時代にこんな貧しい人の赤裸々な風俗を描く人がいたなんて、ちょっとびっくりした。
まあ、そんなこんなで俄然、ブリューゲルに興味が湧いてきた。 さてブリューゲルが農民にハマる前に描いていた絵がある。
この絵、何処かで見た気がしないだろうか。 若き日のブリューゲルはボスに傾倒していたんだなあ。巨匠も若い頃はボスの絵を見て「こんな絵を描きたい」なんて憧れを抱いていたのかと思うと少し身近に感じるよね。。。 この絵も面白い。
イカルスの墜落という絵だが、イカルスがどこにいるか分かる? ここなのだけど。
おぼれちゃってるんだけどね。農夫も牧夫も全然気づいちゃいない。なべて世は事も無しという風情だ。ブラックユーモアなんだろか。。。きっと、ニヤニヤしながら描いてたんじゃないかなあ。 ピーテル・ブリューゲル、侮りがたし。。。
最後に、ベルギーという国は、実はなかなか個性的な画家を輩出している国だ。他にも、ポール・デルヴォーやフェルナン・クノップフ、ジャン・ミッシェル・フォロンといった大好きな画家がいる。もし、興味があれば検索してみてほしい。また違う魅力があるので。 それにしても一度行きたいな~。ベルギー。子どもが何とかなるまでは無理やなあ。。。
■参考文献 「カンヴァス 世界の大画家 2ファン・アイク」 中央公論社
■関連サイト ルーヴル美術館日本公式サイト
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おぼれているイカルスにうけました。こんな絵もあるのですね。
【1】に付いているコメントは業者なので消した方がいいと思いますよ。 (2006.06.18 00:05:19)
なた5963さんいらっしゃいませ。
>おぼれているイカルスにうけました。こんな絵もあるのですね。 名画ってのも良く見るとおもしろいですよね。 >【1】に付いているコメントは業者なので消した方がいいと思いますよ。 やっぱりそうですか。半信半疑だったんです。 消させていただきました。 ありがとうございます。(o^∇^o)ノ (2006.06.18 00:18:09)
「農民の婚礼」面白いですね。
思うに当時の絵画は芸術というより、写真みたいな記録的な意味合いが強かったのではないでしょうか。 写真機がない時代ですし。 (2006.06.19 13:55:01)
ヌードルス1957さんいらっしゃいませ。
>思うに当時の絵画は芸術というより、写真みたいな記録的な意味合いが強かったのではないでしょうか。 もちろんそうです。当時の画家はアーティスト(好きなものを描いて出来たものを売る)というよりイラストレーター(依頼されて製作する)もしくは職人であったと思います。でも、それらを依頼するのは貴族階級、教会、富裕な商人といった人々でしょう。そういった人たちが、言っては何ですがこんな薄汚れた農民らの絵をこぞって飾りたがったとは思えません。そこに、ブリューゲルの反体制的な匂いとか、ロックを感じるんですが。。。 それを面白がったルドルフ2世がブリューゲルの絵を買った様ですが、ブリューゲル自身はそれを必ずしも喜んではいなかったということです。 (2006.06.19 22:51:53)
面白いです。
美術史美術館、行けたんですけど「バベルの塔」しかはっきり覚えてないです(爆)あ、「雪の狩人」は見てきました。『美の巨人たち』というTV番組で取り上げられていたので、ちゃんと見てくることが出来た作品でした。「農民の婚礼」 もあったような気が...はて。美術館行く前には、下調べが必要ですね。 (2006.06.23 09:21:22)
Tong*2さんいらっしゃいませ。
>美術館行く前には、下調べが必要ですね。 そうですね。でも私の場合、いくらやっても現地では綺麗さっぱり忘れてしまいますが。本当は現地ガイドの人にいろいろ教えてもらうのがベストですよね。 ちなみに私たち夫婦の新婚旅行はウィーンでした。 (2006.06.23 22:18:26) |