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2006.10.31
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カテゴリ:今日読んだ漫画

ダンナ君が日勤の日は、なかなかPCに触れません。その上、チェーザレが好きすぎてもう暴走しまくり。。。何だか書き直してばっかりです。
なのでもう、文章が推敲できてないんです。でも睡眠時間がもう無いので半ばやけ気味にアップします~。

チェーザレ(1)  チェーザレ(2)

惣領冬実の「チェーザレ破壊の創造者」を読んだ。
実は惣領冬実がチェーザレを描くと知った時は「なんと無謀な」と思ってしまった。
イタリアルネサンスの時代といえば、絵画、建築、彫刻、あらゆる分野の天才が百花繚乱の花を開花させた時代だ。漫画の背景として描くには途方も無い資料とイマジネーションが必要だろう。その上はっきり言ってろくな日本語の資料が無いボルジアを描くなんて、酸素ボンベも持たずにエベレストを登るようなものじゃないだろうか。な~んて思ってしまったのだ。

この作品、そんな懸念を感じながら読んだのだが、それが杞憂だったことはすぐに分かった。絵で言えば、建物の一つ一つ、装飾や小物に至るまで、資料が読み込まれ、実に念入りに描かれている。その中でも特に、バティカンのシスティナ礼拝堂には震えた。ただ単に写真を撮って描いたのではない。ミケランジェロが天地創造や最後の審判を描く前の礼拝堂だ。対談によると、文字の資料しかない中、ペルジーノのほかの絵や宗教画のパターンを勉強して創作したのだという。
息を呑んだ。惣領冬実のこの作品に描ける意気込みを感じた。この描写を見て、この人ならチェーザレの生涯を見事に描き切ってくれるのではないかというゾクゾクするような期待感が湧き上がってきた。

 

ストーリーは15世紀のイタリア、ローマカトリック教会の枢機卿ロドリーゴ・ボルジアの息子、チェーザレ・ボルジアの生涯である。
===法王の息子でありながら一旦は枢機卿となるが(当時聖職者は結婚を許されておらず、庶子であるチェーザレは本来なら枢機卿にはなれない。)、その誰もがうらやむ緋の衣を投げ捨ててイタリア統一を目指す。しかし、その夢は半ばにして破れ、31歳の短い生涯を閉じるというのが大まかなストーリー。===

もっとも1・2巻はまだ、枢機卿にさえなっていないけれど。(笑)
とりあえず1巻では当時の時代背景、政治情勢、宗教、ボルジアの敵や味方が誰なのか、など基本的な情報を読者に伝えるにとどまっているといってもいい。しかし、アンジェロという、世情に疎く純真無垢な架空の人物を配することによって過度に説明的にならずに読者の疑問を解いてくれる形になった。

そして、1・2巻同時に読むことによってチェーザレとミゲルの魅力も充分に伝わるボリュームになった。1巻だけでは多分状況説明だけに終わっていただろうが、2巻では本格的にチェーザレの人物像が語られ始めるのだ。(2冊同時発売になったのは、このためかと思う。)

まあ、歴史物なのでいろいろ難しかったりするのだが、そんなものはとりあえず棚に上げて、チェーザレとミゲルのカッコよさに惚れて欲しい。私はやっぱりチェーザレ命なので、2巻ラスト付近のダ・ヴィンチとの出会いシーンで骨抜きのメロメロにされてしまった。ここまで嫌味なくらい老成した16歳の秀才っプリを発揮してたのに、何だこのかわいさは。。。ツンデレだったのか、チェーザレ。

ミゲルは、ユダヤ人だったというのに少しびっくりした。新事実かと思ったのだけど、これは創作ということらしい。でも、この設定はなかなか上手いなあと思ってしまった。ミゲルは何故かチェーザレとの関係性に非常に囚われている人物で、(捨て子とは言え)対等のスペイン人だと、やはりどうしてそこまで没入するのかという動機が希薄なのだろう。しかし、ユダヤ人として迫害を受けて逃げ場が残されていないという設定が出来たことで、ミゲルがこの関係に固執する一つの理由付けになったと思う。
これから闇の部分の仕事を担っていくミゲル。彼も相当カッコいいので要注目だ。

さて。。。惣領冬実の作品はチェーザレの前の「ES」から読み始めた。(少女マンガ誌に掲載されていた頃は、名前は知っていたが読んだことはなかった。)

ES(1)  ES(3)  ES(4)  ES(5)
確か全8巻だったと思うが、うろ覚え~。

「ES」は、人の頭脳を支配して記憶を操作することが出来る新人類とそのクローンとの戦いを描いた話で、そこそこ悪く無い物語だったが、「ES」は惣領にとって力量の範囲内の作品だった気がする。
しかし、チェーザレはその力量の範囲外の高みに挑戦しているという気がしてならない。私はこの2冊を読み終えた今、この人はきっとやり遂げるだろうと信じている。そして、この作品が完結した時には、間違いなく惣領冬実の代表作になるだろう。今からその時が楽しみだ。(ただ、どうやっても最後はバッドエンディングにならざるを得ないのが残念なのだけど。)

 

 






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最終更新日  2006.11.01 01:45:00
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