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御幼少の頃皇子は、母に連れられて映画館に、よく行きました。 皇子に映画を見せようというのでなく、母自身が映画館に行きたかったのでした。 というより、狭い官舎で同居していた姑から解放され、彼女自身の息抜きのためで あったというのが、本当のところでしょう。
何を見たのか、よく覚えてはいませんが、今でも記憶に残っているのが、これ・・
略奪された七人の花嫁。1954年公開というのだから、皇子が小学2年か3年生の 時に見たのでしょうね。 ストーリーは1850年代、オレゴン山中の農場に住むポンティピー家の長男アダムが、 町で美しい花嫁を見つけて帰ってきます。六人の兄弟たちも色めきたち、兄嫁ミリーに 女性交際のエチケットを仕込まれるが効果なく、兄の入れ知恵で古代ローマ人に倣って、 略奪結婚を敢行します。
ミリーはこの蛮行に怒って、男どもを納屋に追いやり、娘たちと母屋で冬を送ります。 町の人々は彼らを懲らしめようにも、農場と町をつなぐ一本道は雪崩で通行不能。 やっと春が来て彼らのもとに押し寄せると、人恋しいひと冬を離れて暮らした男女には それぞれ確かな感情が芽生えていた。ミリーに子供も生まれ、六組合同の結婚式で 賑やかなフィナーレとなる、言ってみればミュージカル映画。
ダンスや全体のストーリーなど、子供にとって興味があるはずもなく、強烈に印象に 残ったのが、花嫁を強奪するというシーンだったのでしょうね。 御幼少の頃悪ガキで手に負えなかった皇子。早速、仲間を集め同級生の女の子を、 裏山の木に縛りつけたのでした。当時の校庭には小さな山や林があって、自然豊かな 環境だったのです。
授業が始まって、当該の女生徒がいない。大騒ぎになって探しに行ったら、 びっくりぽんや~~・・裏山の木につながれ、女の子が泣いているう~。 皇子の親は学校に呼び出された上で、今後の素行によっては退学もありう べしと、イエローカードの警告を渡されたそうです。
担任の女性のH先生は、こんな悪ガキ皇子を更生させようと、特に目をかけて くれました。夏休みには自宅に呼ばれ、数日お泊りの上生活指導を、受けたわけ です。昔の先生というのは、教育を天職と考えた立派な方が多く、生徒たちの事を 本当に心配してくれたのですね。
みなさん、聞いてくださいな、皇子もさすがですよん。 高学年になるにつれイケメン、品行方正・学業優秀な生徒となりました。もはや略奪 などしなくても、花嫁志望の女生徒が続出したのでした。これはこれで学校側にとって、 問題ではあったのです。皇子が体育の授業で校庭に出ていると、全女生徒が窓に鈴なりに なって、キャ~キャ~騒いだのですから・・・・
この映画のように、結婚の意志のない相手を略奪することは、現代では拉致ならびに 誘拐という犯罪行為。 一方、略奪愛による略奪婚というのは、現在においてもよくある話です。特に、芸能界 では、市村正親・鈴木保奈美・萬田久子・篠原涼子など数知れず。
略奪愛をする人間は独占欲が強く、本命がいる中での浮気相手という立場に満足せず、 相手が本命と別れさせることで自分だけに愛情を注がせるように仕向け、恋愛の独占欲を 満たそうとするわけですね。
はあ~~・・・木に縛りつけた女の子が誰だったかは、残念ながら覚えて おりません。ということは好きな女の子では、なかったとは思うのですが・・ でもやられた方は、忘れられない恥辱として、今でも記憶に残っているはずです。
クラス会で申告があれば、安倍とは違い正しい歴史認識のある皇子ですから、 陳謝の上美味しいイタリアンなど、ごちしたいと考えておりますだ。 犯罪自体は時効がとっくに成立していますので、慰謝料等の金銭的な要求には 応じられませんが・・・
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