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カテゴリ:カテゴリ未分類
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日本でも、国民が裁判に参加する制度として、裁判員制度が2009年から施行され ました。
裁判員制度とは、衆議院議員選挙の有権者から無作為に選ばれた裁判員が、裁判官 とともに裁判を行う制度で、国民の司法参加により市民が持つ、日常感覚や常識と いったものを裁判に反映するとともに、司法に対する国民の理解の増進とその信頼の 向上を図ることが目的とされています。
しかしながら自分の意見を強く主張せず、長いものに巻かれろ意識の強い、日本人の 国民性にこの制度はなかなかなじまないようです。しかも、裁判員制度が適用される のは刑事事件のみですから、死刑判決にも拘わるケースがあり、精神的なストレスも 相当なものであると聞いております。
一方欧米では古くから、陪審制( Jury system )というものが あり、民間から無作為で選ばれた陪審員が、刑事訴訟や民事訴訟の審理に参加し、 裁判官の加わらない評議によって、事実認定法の適用を行う司法制度が ありました。
陪審員の人数は6~ 12名である場合が多く、刑事事件では原則として被告人の有罪・ 無罪について、民事事件では被告の責任の有無や損害賠償額等について判断します。 従って、日本の裁判員制度とは、厳密な意味では全く異なるものといえましょう。
しかし、陪審員制度には問題が多くあります。
この陪審員制度にかかわる映画も、数多く作られてきました。内容が地味なだけに、 製作費を回収できない興行収入で、終わるものが多かったのですが・・・
代表的な映画で、古典的名作は< 12人の怒れる男 >。 もともとはテレビドラマだったのですが、1957年に映画版が製作され公開されました。 主演をつとめたヘンリー・フォンダは、テレビドラマ版を見て感銘を受け、 プロデュースも兼任しました。
本作品は、1957年度の第7回ベルリン国際映画祭金熊賞と国際カトリック映画事務局賞を 受賞。同年度のアカデミー賞で作品賞を含む3部門にノミネートされものの、『 戦場に かける橋 』に敗れ、受賞には至りませんでした。
時をほぼ同じくして、1957年に『 情婦 』( 原題: Witness for the Prosecution )が公開されています。アガサ・クリスティの小説及び戯曲 『 検察側の証人 』を原作とする法廷ミステリーで、脚本・監督はビリー・ワイルダー。
キャスティングが、まあ~~豪華!! ハリウッド・キングと称された二枚目スター、タイロン・パワーが未亡人殺しの 容疑者役、20世紀を代表する女優・エンターテイナーである マレーネ・ ディートリヒが、その年上のドイツ人妻を演じています。
実質的な主人公である病み上がりの老弁護士には、個性派俳優チャールズ・ ロートンが扮し、その口うるさい付き添い看護婦役がエルザ・ランチェス ター。二人のコンビネーションは絶妙で、ロートンがアカデミー賞主演男優賞、 ランチェスターが助演女優賞にそれぞれノミネートされました。
ラストに二重のどんでん返しがあり、物語終了後に「この映画の結末を 未見の人に話さないでください。」という旨のナレーションが流れ、 とてもよく出来た法廷ミステリー映画でしたね。
しかし、映画の邦題が< 情婦 >というのが、なんともいただけない。 DVDの写真も、デイートリヒの艶めかしい生足のシーン( 当時、世界一の美脚と 称され、世の中の男性を惑わしたそうです )が使われており、タイトルと写真からは 官能映画と間違いそう。
一方新しいところでは、『 ニューオーリンズ・トライアル 』 ( 原題:Runaway Jury )が、面白かったですね。 2003年公開された、銃規制に関係する裁判を軸に陪審員となった男と、裏世界で 陪審コンサルタントとして名高い男との、駆け引きを描く法廷サスペンス映画。
ニューオーリンズで銃乱射事件が起き、犯人は11人を殺害したのち自殺。この事件で 夫を亡くしたセレステはベテラン弁護士・ローア( ダステイン・ホフマン ) を雇い、犯行に使われた銃器の製造と販売責任を求めて、銃を製造したヴィックスバーグ 社を訴えます。ここに全米が注目する銃規制裁判が始まるのです。
被告側のヴィックスバーグ社及び加入する銃協会は、伝説の陪審コンサルタント・ フィッチ( ジーン・ハックマン )を雇用。フィッチは最新技術や心理学 などありとあらゆる手段を用いて、陪審員の選別から裏工作まで進めていくのです。
一方で、巧みな演技で陪審員に選ばれた男ニック( ジョン・キューザック ) は、謎の女マーリー( レイチェル・ワイズ )と組んで内から陪審員の 操作を行い、原告と被告に 「 陪審員、売ります 」 とのメモを送り付けたのでした。
銃訴訟の裁判の裏で行われる駆け引きや、陪審制度の盲点を突き、評決の売り買いまで 起こるこのストーリー展開。金で裁判まで支配できるという、アメリカの 陪審員制度の盲点を鋭くえぐった秀作。
また、名優、ダステイ・ホフマンとジーン・ハックマンの対決、若手ジョン・キュー ザックとレイチェル・ワイズがそこにからみ、なかなか見どころの多い映画でしたね。
映画って、本当に面白いですね!! サイナラ、サイナラ・・・
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