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想い出は心の宝石箱に。。。

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2017.05.10
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  スイスでは 2005年に、「患者の権利および生の終末に関する法律」が成立、

  世界から終末患者を受け入れています。

 

  その受け入れ団体はDIGNITAS ( デイグニタス )と呼ばれ、医師と

  看護師による自殺を幇助する組織で、これまで自らの意思で死ぬ「自死」のために、

  ここを訪れた人は1000人を超えているそうです。

 

  尊厳死というこの重いテーマを、ラブストーリーとして視聴者に問いかけたのが、

  昨年の10月に公開された、映画< 世界一きらいなあなたに 

  原題< me before you  きみと選んだ明日 >。 

 

  原作は、世界40カ国以上で翻訳されたベストセラー小説、「ミー・ビフォア・ユー

  きみと選んだ明日」。その作者がジョジョ・モイーズ自身が脚色し、映画化

  しました。

 

 

           

 

 

 

  イギリスの田舎町で、ルーことルイーザ・クラーク(エミリア・クラーク)は失職を

  機に、交通事故で車いすの状態になってしまった、青年実業家ウィル・

  トレイナー( サム・クラフリン)の介護と話し相手をする、期間限定の職に就きます。

 

  生きる意志を失っていたウイルは、当初ルーに冷たい態度を取り続けます。

  それがこの映画名の邦訳、< 世界一きらいなあなたに >につながるわけです。

 

 

      

 

 

  美人とはとてもいえないルーですが、彼女の天真爛漫な明るさと優しさが、凍り

  付いていたウイルの心を少しずつ融かし、開かせていったのでした。

  お互いへのそのような気持ちは、いつしか相手を大切な存在と思う愛へと、変化

  したのでした。

 

 

 

      

  

 

  しかしウイルは、 既にスイスでの自死を決めていたのでした。

  それを知るところとなったルーは、愛の告白によって自死を思いとどまらせよう

  とします。

   

  はたして、このラブストーリーの結末や、いかに???

     

 

 

    医者から不治の病であることを告知され、余命いくばくもないと悟った時、

  貴方はそれをどのように受け止め、いかなる行動をとりますか?

  そして、愛する人が余命いくばくもないとわかった時、貴方は相手にどのように

  接しますか????

 


 

  この尊厳死の問題は、昨年CATV で< 母の身終い >を見た時、大変ショック

  を受けた事を思い出しました。 原題は A FEW HOURS OF SPRING、2012年に

  制作されたフランス映画で、日本では2013年11月に公開されました。

 

     こちらの物語は、麻薬密売で服役していた男( ヴァンサン・ランドン )が、

  出所後年老いた母親イヴェット(エレーヌ・ヴァンサン)が一人で暮らす家に、

  身を寄せます。

 

  しかし再就職も思うようにいかず、昔から確執のある母と何かと衝突してばかり。

  そんなある日、アランは母親が末期の脳腫瘍に冒され死期が近く、スイスの施設

  尊厳死を実行しようとしていることを知ります。

      

  母の究極の決断を尊重し、そしてスイスの施設で服薬の上、尊厳死する母に立ち会う

  息子。母は誰にも迷惑をかけずに、自分の人生を自分で閉じたのでした。   

 

         

 

 

 
  日本では、末期がんなどで不治の状況に陥っても、患者も家族も最後まで医師に

  「できる限りのことを」と頼むケースが多いとのこと。患者は自ら死を選べず、

  苦しみのなかで息を引き取る。

 

  一応「尊厳死」は認められてはいますが、あくまで消極的な安楽死で、医師の薬物

  使用は許されません。

 

  人間は死を意識したとき、必ずどう死ぬかで悩みます。でも、その悩みを医師に打ち

  明ける患者はいないそうです。



   しかし、末期患者の場合、死は免れないのだから、できる限り安らかにその時を迎える

  ことは、患者にとっても家族にとっても、そして医師にとっても合理的であり、かつ

  人間性を尊重したことにならないでしょうか?

 

 

 

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Last updated  2017.05.10 12:00:08
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