想い出は心の宝石箱に。。。

​​​​50年、第50作品目として＜　男はつらいよ　

　お帰り寅さん　＞が、昨年2019年12月27日に​​公開されました。

　

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​​​　寅さんがなぜかように、吾々世代の気持ちを惹きつけたのか、竹原弘著の

　＜　寅さんの社会学　＞​​​ではかように分析しています。



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　寅次郎はやくざな男であり、自分自身も「俺は渡世人だ」とか、「やくざな

　人間だ」といった台詞を言い、またそれらしい格好をつけるが、やくざ映画に

　登場するような暴力団まがいのやくざとは違う。


　寅次郎は＜　男はつらいよ　＞の数々の場面で描かれている様に、一面は普通の

　社会から逸脱した様な行為を為し、また普通の社会人が持っている様な常識に

　欠ける所もあり、乱暴な言葉も吐くが、東映のやくざ映画に登場する様な、凄味が

　あり、腕力も強い様な人物ではない。

　また寅次郎の周りには、彼の妹のさくらをはじめとして、彼のおじやおば、また

　とらやの裏にある中小企業の印刷会社を経営しているタコ社長、それに旅先で

　出会い、彼が惚れる数々の美女達等、彼の言う堅気の人間が常に居て、そうした

　人達と関わりながら生きている。



　いわば＜　男はつらいよ　＞は、社会から逸脱し、また本人もその様に振る

　舞っている一人の男を中心にし、その男、車寅次郎が引き金になって引き起こし、

　堅気の人々を巻き込む騒動を描いている喜劇である。

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　それでは、昨年度の＜　お帰り寅さん　＞を含めて50作品の中で、どれが面白い

　のかの人気作品を調べてみると・・・

​

​​　キネマ旬報映画評論家による・男はつらいよランキング​​

　2006年1月上旬号のキネマ旬報より、映画評論家・著名人41人による男は

　つらいよのベストテン。

　




　​​キネマ旬報　一般映画ファンによる・男はつらいよランキング​​

　同じく2006年1月上旬号のキネマ旬報より、キネ旬を定期購読している、筋金

　入りの映画ファンが選んだ男はつらいよランキング。

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​​​​　皇子がベスト１とあげるのが、寅次郎夕焼け小焼け。​​​​



　　　　　

​​​​　宇野重吉が演じる日本画家の大家池ノ内青観、太地喜和子の芸者ぼたん​​​​
　
​　と、寅さんとの絶妙な掛け合い。そして、最後ぼたんの家の床の間に青観から

　送られた、大輪のぼたんの絵が飾られていたという、エンデイングのおちが、

　なんともいえず素晴らしい！！！​
　　
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