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今回は、ヴェルディ作曲《椿姫》より〈乾杯の歌〉。
椿姫は、世界で最も有名なオペラの一つともされているため、名前だけなら
聞いたことがある、という人も多いと思いますし、この〈乾杯の歌〉なら
知っているとする人は絶対にいるはずです。日本では、結婚披露宴の乾杯の
際に演奏されたりしますから・・・・
この歌は、慣れない社交界のパーティーに出席したアルフレードが、周りから
即興の歌を要求されて歌いだす曲です。その歌にヴィオレッタが返す形で、合唱
も加わり、パーティーを盛り上げる華やかな曲となっています。
しかし( 愛は杯とともに )と、ビオレッタにひとめぼれしたアルフレードが
いい寄りますが、( 陽気な集いこそ生きがい )と、彼女の対応はつれない。
アルフレードとヴィオレッタの、恋愛観の違いが盛り込まれている、意外と
深い曲なのです。
物語は、ヒロインの高級娼婦ビオレッタと、純朴で一途な田舎者の富豪の
息子アルフレードとの、純愛悲恋物語。
第三幕、アルフレードとの幸せの日々を思いだしながら、死の床でビオレッタが
歌うのが< さようなら過ぎ去った美しく楽しい夢よ >。
NHK朝ドラ<エール>の主人公小山裕一の奥さん音が、椿姫の主役を決める
最終審査で歌ったのがこの歌です。
〜さようなら、過ぎ去った楽しい夢の日々よ
バラ色の顔もすでに青白くなっている。
アルフレードの純粋な愛さえも、私にはもう無いわ、
疲れきった魂の慰めであり、支えだったのに・・・
あぁ、道を踏み外した女の願いに微笑みかけてください。
どうか、赦してください。
この女を受け入れてください、あぁ神様!
あぁ、全て終わった!今や全てが終わってしまった!〜
かけつけたアルフレードの腕の中で、ビオレッタは息たえる結末が観客の涙を
誘い、日本でもオペラファン不動の一番人気の作品。
本作品は皇子も好きなので、DVDも三枚持っています。
== つづく ==
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