私の履歴書（40）大いなる賭け　。。。

2023.01.08

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カテゴリ：私の履歴書

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　開発建設の仕事柄、多くのゼネコンの方々と面談しました。

　しかし彼等の、上からの目線での話し方、下請け業者に対する様な接し方には、

　どうも好感をもてません。

　しかし、彼はゼネコンとしては珍しく真摯であり、誠実さが感じられました。

　彼と組むのであれば、面白い仕事が出来るのではないかと、思ったのです。

　ところがある時、彼が脳溢血で倒れたとの情報が入り、退院後の自宅療養に

　なってから、お見舞いに部下と共に自宅へ行きました。そこには、今までの

　精力的な姿は見られず、後遺症で呂律も回らず。

　（　悠愛さん・・・こうやって、仕事を離れると、こんな人生もいいかなと

　　　思うようになりましたよ。　）

　そう、穏やかな口調で話す内容は、引退した隠遁生活者のようでした。

( いわき駅前再開発　ラトブ　）

　しかしリハビリに努めた結果、１年後に彼は見事に蘇り、宮城県と福島県の

　大型開発案件を、２件まとめ上げたのでした。勿論、私も彼と一緒に

　東奔西走し、種々協力したので弊社に＜　営業協力費　＞として、応分の

　対価を払う事で合意。

　必ず借りは返す、との約束通り・・・

　　ゴルファーの無料写真

　ところが、どうも彼の上司たる副支店長が、しのこの言っているようで、ゴルフ

　をしながら本件は話そう、という事になりました。話すと言っても、ゴルフの

　対抗戦で、弊社が勝てば約束の額を払うが、負ければ半分にしろというもの。

　勿論、弊社のペアー＜私と部下＞は下手ですから、それなりのハンデイを

　もらいましたが。

　さあ～～、必死です。一打、一打に数千万円という、信じられない金額が

　かかっているのですから。　ところが、部下の調子が悪くて、午前中ハーフが

　終わった段階で10打差。

　これでは、負けるのはあきらかですので、私は土下座してハンデイの改正を

　お願いしました。

　（　賭けの途中で、ハンデイ改正なんて、聞いたことがないよね。）

　（　そこを、なんとかおねげ～しやすだ。今年は、日照りで収穫が悪く。

　　　お代官さま・・・・・）

　（　あはっ！！しょうがねえ～な。）

　新ハンデイでも、勝てると思ったのでしょう、やっと同意してくれました。
　　　

土下座 20570711

　昼食をとった後の午後のハーフは、副支店長が調子を崩し、新ハンデイの

　おかげで、弊社がなんとか逃げ切ったでした。本件を、彼に報告すると、

　（　まあ～、悠愛さんは、あいもかわらず、しっつこいですねえ～～。その

　　　ねばりというか、食いついたら絶対に離さない執念が、勝利をもたらした

　　　のでしょうね。社内の承認は取れましたから、約束通りお支払い

　　　しますよ。）

　それ以来、彼とは仕事を離れても、いいお付き合いをさせて戴いております。

　また、仕事仲間であった、大手スーパーの店舗開発部長さん（　時々、このブログ

　にも書き込みをしてくる、ドクトルmassa 共々真の友として、

　友情がこれからも長く続くようにと、心から祈念する次第です。

　ドクトルmassaは、退職後じじばばの中で生活するのは厭だとし、若いお嬢さん

　のいる大学院に再入学し、お尻をなでなでしながらなんとか博士号を

　とることが出来ました。

本を運ぶ博士のイラスト