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カテゴリ:おしゃべり・ミニネタ・身の回りのこと
気象庁は、9月30日の報道発表において、10月27日10時より秋田駒ケ岳に「噴火警戒レベル」を、導入すると発表しました。
秋田駒ケ岳での導入により、「噴火警戒レベル」導入火山は、1つふえて全国26火山、東北地方では4火山目となります。 噴火警戒レベルとは、噴火時等に取るべき防災計画を踏まえて、火山活動の状況を5段階で発表するもので、実質的な「噴火警報システム」といえます。 (気象警報における「発表なし・注意報・警報」、地震発生時における津波の「心配なし・津波注意報・津波警報・大津波警報」のようなもの) 現在、秋田駒ケ岳は平穏な状態なので、状態が急変しない限り、導入初日の午前10時には、「レベル1(対応する警報等:噴火予報、火口内では生命に危険が及ぶ可能性、火口内では立ち入りを制限する場合がある)」が発表される予定です。 お間違えないようにしていただきたいのは、発表開始になったからといっても、直ちに噴火に繋がる現象が起こると言うことではないということです。 あくまでも、科学的知見に基づき、かつ、ハザードマップや地域の協議会などが機能し、円滑な防災対策がとれる火山を、順次対象にしているものです。 秋田駒ケ岳の他に噴火警戒レベルが導入されているのは 雌阿寒岳、樽前山、十勝岳、有珠山、北海道駒ケ岳、岩手山、吾妻山、安達太良山、那須岳、草津白根山、浅間山、御嶽山、富士山、箱根山、伊豆大島、三宅島、九重山、阿蘇山、雲仙岳、霧島山(新燃岳と御鉢とを別々に発表)、桜島、薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島 このうち、桜島でレベル3(入山規制)、浅間山、三宅島、薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島でレベル2(火口周辺規制)が発表されています。 大観光地「箱根」が含まれていますが、大涌谷の噴気などをみれば納得するところでしょう。 秋田駒ケ岳は、最近では1970年(昭和45年)に女岳よりストロンボリ式噴火し溶岩の流出をみています(現在、本州で最も新しい溶岩流)。 秋田駒の噴火の周期はおおよそ40年と言われており、そろそろ?という時期かもしれません(今のところ何の予兆も無いようですが)。噴火警戒レベルはハザードマップと併用して効果が出るものだと思いますので、十分に留意したいと思います。
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最終更新日
2009年10月03日 23時43分56秒
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