国鉄福知山線の記録(1970年代)
今回でこのシリーズは一応締め括らせていただきます。1979年当時の国鉄川西池田駅の改札口風景です。この駅は開業後しばらく経った明治30年にこの写真の場所に移転しました。写っているものがその当時のものかどうかは分かりませんが,長閑な時間の流れを感じさせます。行先表示板にあるとおり,長距離普通列車も沢山運行されていました。1977年時点では,浜田・出雲市・米子・鳥取・香住まで運行されている普通列車も存在していました。また今では考えられないほど列車の本数も少ないことも分かります。1979年川西池田駅現在の様子と比較すると考えられないほどの変化を遂げていることが分かります。確かにスピードや輸送の能力は改善され,営業的な観点では良くなっていると言える面もありますが,多くの良いものを同時に失ったようにどうしても感じてしまいます。この味わいある雰囲気は二度と戻りません。