釣りはレジャーであるとともに、非常に危険なスポーツでもありますね。
危険を伴う釣りをするには、それなりの知識や道具が必要となります。
先日、私の友人が磯で釣りをしている最中に波にさらわれケガを負いました。
今回は「波」に焦点をあてた内容になります。
大波は必ず来る!!磯釣りは超危険な釣り!
波ってどんなもの?
まず、波とはどんなものなのでしょうか?性質や用語も含め少し解説します。
①波高
波の山とそれに続く波の谷の差を波高と言います。
②波長(周期)
波の山の頂上から次の波の山の頂上までの距離を波長と言います。
そして、波の山の頂上が通過して次の波の頂上が来るまでの時間を周期と言います。
引用:気象庁ホームーページより
では、よく耳にする風浪、うねり、波浪とは何でしょうか?
①風浪
風浪とは海上で吹いている風によって生じる波のことを言いい、発達過程の波でもあります。
②うねり
うねりとは、風による発達がなくなった後に残される波のことを言いい、減衰過程の波でもあります。
③波浪
波浪とは風浪やうねりなどを合わせたものの総称となります。
色んな波が合わさった合成波高
また、
合成波高は、起源の異なる複数の波高(風浪やうねりなど)であり、それぞれの波高の2乗を足したものの平方根で計算され、非常に高いものとなります。
仮に、うねりが2m、波高が2mとすると
合成波高は約2.82mとなります。
関数電卓があれば簡単ですね。
私達が世間一般的に言う波とは有義波のこと
私達が世間一般的に言う波とは有義波と言います。
これがどのような物かというと、ある地点で、波を一つづつ観測したとき、波高の高い方から順番に全体の1/3個の波を選んで、この波高と周期を平均したものを有義波高、有義波周期と呼んで、その仮想的な波を有義波と言います。
30個の波を観測したのであれば、その高い10個の波を計測します。
引用:気象庁ホームページより
フリークウェーブがヤバイ!
今回のブログで一番伝えたいのがこの波です。
フリークウェーブまたは一発大波と言います。
「Freak wave」直訳すると’希なとか変わった波’と言うべきでしょうか。
波には周期があります。よく天気予報で見ますよね?
その周期が複雑に絡みあうと、10波に1波は有義波高の1.3倍、100波に1波は1.6倍、1000波~数万波に1波は2倍もしくはそれ以上に達すると言われています。
この中の特に大きい波がフリークウェーブと言うものになります。
100波は約10~20分、1000波は約2~3時間で岸に押し寄せてきますので、釣りをしていると1回はかならずヤバイ波が来ていることになります。
波は速いです。
これが時速十数キロ~100キロ以上で襲って来るわけです。
当然、人にぶつかるとライフジャケットも着ていますし、浮力の関係もあり軽くぶっ飛ぶ訳ですね。
平磯なら生存率は上がりますが、足場の悪いエリアなら引き波でそのままさらわれてしまい、鋭い岩肌にもみくちゃにされてしまうほか、最悪海に転落してしまいます。
また、水深の波長の1/2以下まで浅くなると地形変化の影響を受けるようになり、より巨大な波が押し寄せることになります。
先日撮ったこの波も浅海効果の一つで、大きな波が押し寄せているのがわかるかと思います。
磯釣り、テトラポットで膨張式のライフジャケットは好ましくない
オフショアフィッシングで使用する膨張式のライフジャケット、それ自体は非常に高性能で命を守るためには必要な物なのですが、磯やテトラポットでの釣りでは好ましくありません。
一番心配される理由がパンクです。
波でさらわれて鋭い岩が突き刺さりパンク。これが一番危険です。
釣りを始めたばっかりの初心者で道具があまりそろってないからとりあえず、「無いよりはマシ」と言う感覚で磯で使う代物では無いです。
無いなら磯に入らないが正解だと思います。
別に今日は波が高くないから大丈夫で、使う物でもないです。
波は高くなくても鋭利な磯に突き刺さったらパンクします。
なので、磯やテトラポットではライフベストを使用しましょう!
パンクの心配はありませんし、浮力も良いです。
更に、体を微力ながら防護してくれますし、人が溺れて救出する時もジャケットの肩のベルトをグッと掴めますので救出率も上がります。
溺れている人を救出したことがある人はわかると思いますが、溺れている人の手や腕を握って救出するのは濡れてるから難しいのです。
また、色々なアイテムも沢山ポケットに入りますので便利ですね。
私がオススメできるライフベストは
こちら↓↓↓
パズデザイン コンプリート4+ SLV-028
インビスタ社の500Gコーデュラリップを採用し、防水耐久性に優れ、フロントの浮力材にビーズフロートシステムを採用しているため柔らかく、装着感が良いと評判のライフベストです。
また、腰痛持ちの私はRBBの腰のサポートベルトタイプを使用しています。
まとめ
釣りはある程度のお金が掛かります。安全のための道具はロッドやリールと同じ最低限の必要経費。
釣れる場所で釣りしたい。お気に入りの場所で釣りしたいは誰でも思うこと。
今回は波にことだけ書きましたが、磯は超危険な場所です。
ギリギリ大丈夫か?で磯に入るのはアウトです。
2,3時間釣りしたら大波は必ず来る。運が悪ければ来るではなく必ず来ます!
ですから、自分の身は必ず自分で守りましょう!
事故が起こって、立ち入り禁止にならないように個人個人で気を付けましょうね!