カテゴリ:映画
ドキュメンタリー映画には、俳優を用いたいわゆるノンフィクション映画では出せない切羽詰った緊迫感が終始漂っている。この映画もまたしかり。 アフリカはタンザニア、ヴィクトリア湖畔の現状を生々しく切り取った映像が全編を占める。ヨーロッパ資本による現地の人々の生活や環境の悪化を厳しく告発しながら、その裏に見え隠れする武器の売買と戦争仕掛け人の暗躍も示唆する怖い映画だ。 ここに映された現実は3年以上前のものであるかも知れないが、恐らく今現在もほとんど変わりなく営まれているものだろう。すさんだストリート・チルドレンの日常や、生活のためには善悪を云々することさえ無用だと言わんばかりの労働者たちの屈折した澱んだ眼差しが、私には限りなく切なく辛かった。 アフリカの既成のイメージを壊してしまうぐらい強烈な映像だった。多くの人に観てもらい、いろいろ考えてもらいたいおすすめ映画だ。公式サイトはこちら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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