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じゃくの音楽日記帳

音楽を、とりわけマーラーの音楽を愛好するものです。演奏会の感想を中心に、感じたこと思ったことを書いて行こうと思います。(ずっと以前、ぼんとろさまのマーラー掲示板や、最後のころの招き猫に、じゃくの名前で書いていたことがあります。それらが惜しむらくも休止状態となって久しく、長年はじめようと思っていたブログ、生来の不精癖ゆえにまったく手付かずでした。今度やっとはじめることにしました。)
2018.11.03
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カテゴリ:演奏会(2018年)
神戸市室内管弦楽団・神戸市混声合唱団の合同定期演奏会を聴きました。

「北の響き」

指揮:海老原光、松原千振
管弦楽:神戸市室内管弦楽団
合唱:神戸市混声合唱団

10月28日 神戸文化ホール  中ホール

神戸への出張が決まった折に、この日神戸近辺で行われる演奏会を探していたら、北欧ものばかりを並べた素敵なプログラムを発見しました。しかも一度は聴きたかった神戸市室内管弦楽団(旧称:神戸市室内合奏団)です。聴けるかどうかは日程的&体力・気力的に微妙でしたが、行ければいいなと思っていました。

当日は、無事予定をこなし、体力・気力もなんとか持ちそうで、天気も良かったので、ついにコンサート行きを決意しました。三宮から地下鉄でわずか二駅とアクセスも良く、開演時刻のだいぶ前に会場に到着しました。緑の多い大倉山公園の一角に、ホールがありました。


首尾よく当日券をゲットして一安心、穏やかな日和りで気持ち良かったので、開演まであたりを少し散策することにしました。ホールに隣接した広場には素敵な彫刻が散在していました。










さらに神戸市立中央図書館や野球場を通り過ぎて、公園内の小高い丘に登りました。展望台からの眺めです。遠くに見えるのは六甲の山並みでしょうか。あとお茶目な雰囲気の富士山像もありました(^^)。




陽の当たるベンチに寝そべって、青空と緑を見上げました。空をゆっくり見るのは久しぶり。気持ち良いです。


いつの間にかうとうとと居眠りしてしまいました。ハッと目が覚めたら、程よい時間でした。寝過ごさなくて良かった^_^。


ホールに入って座席表を見ると、やや、1階の最後列が1列で、前に向かって2,3,4,5と番号が増えていき、最前列が20列になっていました。これは珍しい!


後ろからはいるので、進む順に番号が増えていくのは慣れれば便利なのでしょうか??席を探すのに一苦労しました(^^)。座席表を見ておいて良かったです。

さて前半は神戸市混声合唱団。女声17名が前列に、男声16名が後列に並んで、松原氏の指揮でした。無伴奏合唱曲を5曲。
グリーク  4つの詩篇 作品74より第4曲、「天国の父なる神のもとに行けたらどんなに幸福だろう」
シベリウス「愛する人」 作品14
クーラ 「りんごの木」
トルミス 「シニッカの歌」
プラキディス「追憶」
作曲家はノルウェー、フィンランド、エストニア、ラトヴィアです。グリークの曲は、最晩年の作品の最後の曲ということです。
ラトヴィアのペーテリス・プラキディス(1947 - 2017)という作曲家は初めて知りました。静かな中に深みを湛えた、とても美しい曲でした。

休憩を挟み、後半は神戸市室内管弦楽団で、弦楽合奏曲2曲。
シベリウスのアンダンテ・フェスティーボと、グリークのホルベアの時代。

5-5-3-3-1の通常配置、チェロ以外は立っての演奏です。
長身痩躯の若い指揮者が早足で颯爽と登場し、振り始めました。

一気に引き込まれました。極めて充実し、調和した、妙なる弦楽合奏の響き。かつてボッセ氏が率いていたこの楽団の演奏はかねてから一度は聴きたいと思っていましたが、これほどまでに素晴らしいとは。指揮者は、指揮棒なしで、長い腕と全身を大きく動かすだけでなく、しばしば右や左に2歩3歩と歩んで奏者のそばに近寄って音楽をリードします。その動きが実に滑らかで、音楽的です。

シベリウスの荘重で格調高い響き、グリークの軽やかな曲としっとりとした曲の色分けの鮮やかさ、そのすべてに流れる真摯な音楽性は本当に感動的で、涙がにじみながらしばし聴かせていただきました。

コンサートの最後は、合唱団と室内オケとの合同演奏、指揮は海老原さんで、ヴァスクスの
Dona nobis pacem(我らに平和を与え給え)。

ヴァスクスは、以前BGM選手権に別な曲を出して、ボツになったことがあります ^_^。
この曲は、下降ポルタメント、重い曲調など、ヴァスクスらしさがしっかりと刻印された、力強さと美しさを備えた聴きごたえのある曲でした。

演奏が終わってから、松原さんが登場し、しばしお話をされました。僕はまったく知りませんでしたが、ボッセさんのあとを引き継ぎ音楽監督をされていた岡山潔さんが、この10月に逝去されたそうです。岡山さんの遺志を引き継いでいきます、というお話のあと、追悼としてバッハのマタイ受難曲から第72曲のコラールが、弦楽合奏と合唱により演奏されました。マタイ受難曲で繰り返し歌われるあの“受難コラール”が、イエスの死の直後で歌われる場面です。沈痛な鎮魂のコラールが、会場の隅々まで静かに沁みわたりました。

終演後ロビーに出ると、先ほどは気が付かなかった、岡山潔さんの遺影が飾られていました。

関係の方々には特別な演奏会だったことを最後に知ったわけですが、それを知らなくても、この日の演奏には本当に心打たれ、心洗われる体験でした。神戸市室内管弦楽団、神戸市混声合唱団のますますのご発展を願います。感動の余韻で軽くぼぉっとした頭で、また機会があったら是非とも聴きに来ようと思いながら、帰路につきました。






Last updated  2018.11.03 18:05:02
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