カテゴリ:映画
「モーツァルトとクジラ」は多くの人にぜひ観てもらいたい映画です。 自閉症スペクトラム、そう、自閉症と言ってもいろんな種類があり、スペクトルのように多彩なのですが、その中でアスペルガー症候群と呼ばれる障害(最近では、しょうがい、障がい、と表記する方が多いですね)を持つ男女が主人公です。自助グループの人たちを見ていると本当に千差万別。彼らを理解するのにうってつけの作品です。 普通の人は、できるなら彼らと関わりたくないと思うかも知れませんが、前にも書いたように、自閉症スペクトラムの人の割合は決して侮れないのです。あなたの知り合いにも親族にも必ずや一人以上は居るのではないでしょうか。例えば親族が集まる法事の席などで、ひときわ目立つ言動の人。あの人は変わってるわ、と言われてるような人。 彼らの障害を理解していない人から見ると、精神に異常をきたしているのではないかと思われるような奇異な言動も見られます。音や光などに過敏で、突然あたり構わずパニクってしまう人などは自閉症の可能性大です。 社会でうまく適応している人というのは、自分というものをダイレクトに出さずにコントロールできている人です。そのコントロール機能がうまく作動しない時というのは誰にだってあります。酔っ払った時、逆上した時、ショックのあまり気が動転した時、ストレスが溜まり過ぎて情緒不安定になった時などなど。 言ってみればその状態が生まれつきで、簡単に克服できない人たち(知能は特に低くない)を自閉症スペクトラムというようです。 実は私にも自閉的なのではないかと思われる節がないでもありません。奇麗なメタリック(メタボリックじゃないよ)な色した車のボディや甲虫なんかを見ると、うっとりして何時間でも見ていたい気が起こります。ネオンのように発光するクラゲなんかも最高! 誤解を恐れず言い切ってしまいますが、こんなに複雑で目まぐるしく変転する現代社会で、ありのままの自分を見失わずに平静でいられるなんてのは、そっちの方こそどうかしてるんじゃないかとさえ思えてしまいます。 普通だと思っている私たちに何か重大なメッセージを彼らは突きつけているのではないでしょうか。人間が本当に人間らしく生きる意味について。彼らのことを知れば知るほど、そんな気がしている最近の私です。 映画に直接関係のないことを書き連ねましたが、詳しくは公式サイトをご覧下さいませ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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