カテゴリ:映画
前回の続きですが、書くことに気乗りしないのは、きっと創作モードのせいでしょう。 浮世絵を観たあと、野暮用と夕食を済ませ、「パッチギ! LOVE&PEACE」を観ました。前作も劇場で観たので、今回も上映期間中に劇場で観たかったのです。 前作同様、冒頭は派手な乱闘シーン。戦闘シーンなら我慢して観ていられるのですが、このテの暴力は苦手で、スーっと気持ちが引いてしまいます。この映画にここまで暴力をアピールする必要性が本当にあるのかなあというのが私の正直な疑問です。 それはさておき、過去(15年戦争末期)と、現在の兄妹のそれぞれの境遇をコラージュ風に織りなし、ユーモアと風刺の味付けで在日の問題を新たに突きつけてみせた井筒監督の手腕にまずは拍手。かつてあった在日をテーマにした作品はどれも私小説的な控えめなものであったのに対して、パッチギはエンタテインメントとしても充分通用するスケールの大きさと力を持った作品と言えます。 一昔前にはとかくタブー視されていた在日問題、まだまだ日常レベルでは声をひそめて差別的な事を言う人もいるようですが、もうそろそろそういう恥ずかしい行為は止して、国家間のやりとりは国に任せ、われわれ庶民はお互いの文化を認め合いながら仲良く暮して行くべきだと思います。(小中学生の作文やがな) 何かと取り沙汰されている石原作品との比較や関連性については敢えて言及しないでおきましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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