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つれづれ浮世草

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2007年11月25日
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カテゴリ:映画

 きのうは面白い催し物を観て聴いて来ました。
1933年に封切られた溝口健二監督の無声映画「瀧の白糸」とチェロ&コントラバスの生演奏によるコラボレーション。曲はこの日のために作られた謂わば付随音楽、作曲は西邑由記子さん。コントラバス奏者が知人なもので

071124

 映画の前にまずロッシーニの珍しい二重奏曲が演奏されました。演奏だけかと思ったら、さすがは映画館ですね、奏者の練習風景やロッシーニのユーモラスな解説フィルムが映されて、お客さんが退屈しないような配慮がなされていました。

 休憩をはさんで専門家による解説のあと上映会です。古い映画も最近はあの手この手で修復するのですね。各地に散っていたフィルム数本を集めて来て、傷の少ない所を探し編集し直したそうです。どうしても傷の残る個所は皮膚の移植手術よろしくデジタル編集で細かく消して行ったとか。経済事情もあって、完璧に復元できたわけではありませんが、このようにして過去の作品も比較的見やすい状態で我々の目に触れるようになるのは喜ばしいことです。

 ここでは「瀧の白糸」のストーリーや作品の感想は述べず、この映画館の奇抜な企画力を評価したいと思います。この京都シネマは3年前にオープンしたばかり、ミニシアターとして良質の作品のみを手掛ける劇場ですが、年に一度、今回のようなユニークな企画を催していくとのこと。映画館で出来る事をいろいろ模索してみたいと館長さんが述べられていました。

 儲かれば良いというのではなく、お客さんに心の底から喜んでもらえ、しかも高い文化の一翼を担いたいという姿勢に感動しました。

 

お詫び) 前回の記事でネット葬について書きましたが、ネット葬で検索をかけてもあの葬儀屋さんのそれしかヒットしません。全国に広がっているように思っておりましたが、稀なもののようです。もっと広がってもいいように思います。 






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Last updated  2007年11月26日 05時23分23秒
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